水曜どうでしょう最新作　第1夜

想えば昨年、9月25日、衝撃のyoutube生配信に端を発した最新作。
ベトナム20周年を記念して行われた生配信で
「こないだ新作ロケ行った」とサラっと発表され
「新春には放送を！」と言われ、今や遅しと待ちに待った挙句
夏にずれ込んだパブリックビューイングは
「暇なんでぼく出ますよ」と買って出た休日出勤日にあたり、
結局、本放送のはじまる8月30日まで丸一年じらされた形になります。

ここからはネタバレもありますのでご注意を。

・・・まぁ、でも、この番組のファンの方は
もはやこの番組に多くを期待していないのではないでしょうか？
これは決してマイナスな意味ではありません。
二十年通っている地元の蕎麦屋。
通ってるだけにそこそこ美味しいのだけど
食べなれてしまって昔のように感動するほどおいしくはないし
店主もすっかりジジイになってしまい
出てくるのは遅いし、注文は間違えるし
「新メニュー」とか言いつつ
いつものそばにコロッケのっけただけだし。
「ったくしょうがねぇなぁ」とか言いながら
ズルズルそばをすする。そんな感じじゃないかなと。

正直言って、発表当時も
「どうせヒゲのことだから編集する気ねぇな」と
思っていたので新春とか無理やろうなと薄々感づいていたし
昨今の傾向から「こら、企画はじまるまでに2週はかかるな」と
思っていたけどあっさり今回は企画中止で1週引っ張る有様。
「ったくしょうがねぇなぁ」とか言いながら
ニヤニヤ画面をながめる。そんな感じなわけです。

今回よりはるかに旅程が長い前作、
「21年目のヨーロッパ21ヵ国完全制覇」ですら間延びしていたのに
それとほぼ同水準の6回放送という今回の西表島。
確かに前作、「激闘！西表島」も実質2泊3日で
あの撮れ高を記録したので短期決戦でも期待はできます。
ただ、前回の西表が屈指の傑作だったこともあり
逆に前作越えはないだろうという変な安心感すらあります。

では、飽きてしまったのか、面白くないのかといえば
そんなことはないのです。
これから1ヶ月半、毎週毎週、
「ったくしょうがねぇなぁ」と言いながら
蕎麦屋に行けるのを内心楽しみにしているのです。