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学んだこと、考えたこと

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学んだことや考えたことを書きます。
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#エッセイ

言葉の曖昧さと、実践の明確さ(科学と哲学とプログラミング)

2023年末に人生での心の重要さに気づく機会があり、それから心や認知、意識について学び始めました。 心は、脳という形のあるものが生み出す形のないものです。そのため心の研究は、科学と哲学の2つが交わる領域です。私は科学者や研究者が書いた本を読むのが好きだったので、主に科学の方面から心について学ぶことにしました。 ■ 科学者から見た哲学 何冊か本を読んでいるうちに、心について学ぶという目的からは外れるのですが、科学者の哲学に対する考え方に共通点が見られることに気づきました。

今しか持てない悩みに感謝する

大人になるとはどういうことか子供の頃「子供だから〜」「大人になってから〜」と言われたとき、「大人になるとはどういうことか?」と考えたのを覚えている。特にそれは青年期になってからはしばしば思い浮かぶ悩みであり、早く大人になりたいと思っていた。 大人になってしばらく経つと、その問いに対する答えは簡単なものだと分かる。それは「大人になるとは、年をとること」ということであり、ただそれだけのことだった。この答えを子供の頃の自分に言っても納得してくれなかっただろうし、大人に聞いた時に言

決断して前に進まねばならないときに

人生には流れに乗って進んでいる時期もあれば、全く流れのない状態になる時もあります。流れのない状態とは、そこからいろいろな方向に進むことができるということですが、どこかに進むためにはしばしば大きな決断が必要です。その決断をどのように行えばよいのかを考えてみました。 私が流れのない状態に初めてなったのは、大学を休学した時です。それまでは、なんとなく中学・高校・大学と進んでいましたが、「今のままではダメだ」と思ってその選択をしました。休学後はたくさんの時間がありましたが、そこから

学校で何を学びたかったか

歳を重ねるごとに、肉体的・精神的な瞬発力やパフォーマンスは落ちていく。一方で知識は積み重なっていくので、それを生かすことにシフトしていくのがよい。そんな話を聞いたとき、僕の心に浮かんだことは安直かもしれないが先生になることだった。大学を卒業してすぐ先生になるのではなく、いろいろなことを経験してから先生になる。そんな先生が教える授業は変わっていて面白いに違いない。 自分が教える(学ぶのを手伝う)立場になった時を想像して思い浮かんだのは、自分が義務教育で教えてもらったようなこと