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ろくでもない男、ろくでもない女。

みなさんこんにちわこんばんわ。

いかがお過ごしでしょうか?
なかなか外出出来なくてストレス感じていませんか?
私ももどかしいどうしようない想いでいます、今は耐えましょう!


そんな中、この1ヶ月は「死にたい夜にかぎって」というドラマをみて過ごしていました。
今年の2月から3月まで地上波で放送されており、毎週の楽しみで欠かさず見る事が出来ました(久しぶりに地上波ドラマを全て見ました笑)

このドラマは主人公の浩史(賀来賢人)が今までの人生で出会った女性についての物語になっていて中でも一番長く関係が続いたアスカ(山本舞香)との話がメインとなっている。
ざっくり概要を説明すると、
東京で一人暮らしをしながらパッとしない人生を送っていた本の作家を目指す浩史が彼女も出来ずに悶々とした生活をしていた。
そんなある日出会い系サイトみたいなもので知り合ったバンドマンを目指すアスカと出会う。様々なやり取りを行う中で実際に会うことができ、意気投合して付き合うことになる。
彼女と過ごすリアルな日常を楽しむ浩史は彼女の様々な一面を知ることになる。そんな中、たくさんの人と出会い、別れ、そして恋をしていた。そんなある日アスカから急に別れを告げられる、、
この先はドラマか原作をご覧ください!


なんとも不安定で未完成な恋で、、でもそれが現実的であり繊細な感情となって心に入ってきます。なんとも感情にぶっ刺さります。


思ったことをつらつらと書いていきます。

 


command+Sでその時の恋の感情は保存できる(男)

主人公の浩史はこの作品で大きく分けて6人の女性に恋に落ちている。

・学生時代にひたすら右頬をビンタされる恋
・学生時代にヤンキー女と一緒にゲームする恋
・編集者の時の女ラッパー社員との恋
・新聞配達の女性との毎朝1分だけの恋
・アスカとの恋
・初体験の車椅子の女性との恋

浩史はその人それぞれとの恋の感情や記憶を鮮明に覚えているのだ。
よく女性は一つの恋愛が終わると新たな恋愛で上書きし、過去の恋愛の記憶を消すとか言いますよね。
でも浩史というか男全般に共通で言えるかもしれないのですが、その時その時の恋を一時的に保存してきちんとフォルダ分けて整理する事が可能だと思います。あの女の時はこうだとかあの時の女は良かったとか、、、
一種のコレクションといか要するに男って変態なんです。この作品の浩史を見ていてそう思いました。



アスカとの別れがリアルでシビアで切なくて、、涙

ドラマの1話目で浩史はアスカに突然別れを告げられます。
その別れを告げられる過程が5話かけて明らかになっていきます。
確か5、6年ほど続いた同棲生活も、アスカがうつ病になりながらも乗り越えた恋愛も、くだらない事で喧嘩した夜もしょーもない事で笑いあった昼下がりもアスカの一言によって一瞬で崩れたのです。
一体、アスカは何を思ってなんの未来が見えて別れを切り出したのでしょうか

アスカと別れる直前、浩史は電車のホームまで送り届けていた。
最後まで笑顔で取り繕っていた二人だが、最後の別れを告げ、アスカは一度も振り返る事なく電車の座席へと着く。
それをずっと見ていた浩史はとうとう堪え切れなくなり顔をぐしゃぐしゃにしながら涙を流して電車は出発してしまうのです。
別れ際にアスカから手紙を受け取っていた浩史は電車が見えなくなってからそっと開けました。そこにはこう書かれていました。

「6年間 おたがいに 時間のムダだったねマジで
でも最高に楽しい 時間のムダづかいだったよ
ありがとう」

この手紙が、そしてこの言葉が全てであり二人の恋愛を表しているのかも知れません
きっとアスカは何の為にこの6年間を費やし一体なんの為に浩史を愛したのか分からなくなってしまった、「好き」という事だけではどうしようもないことが二人の中にきっとあったことでしょう。
始まりはいつも理由もなく始まり、終わりにはきっと理由がつくもの
きっとアスカはいずれ浩史との恋愛を忘れ、浩史はアスカとの恋愛を一生忘れる事ができないでしょう。
恋愛ってこんなに切ないものなんですかね、、二人のだらっとした幸せをずっと見ていたかったです。




この作品は内容もさることながら主演の方をはじめとする俳優陣の演技力もたくさん感情移入されるシーンがありましたのでそこも見どころです。
また、TSUTAYAプレミアムで地上波最終話のその後話「あとがき」編も配信されているので興味を持った方はそちらもご覧になることをおすすめします!この「あとがき」編も見て初めてこの物語が完成されると個人的思うので必見です!


「死にたい夜にかぎって」、こうゆう世界もあるのです。

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