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「パフェ」について

みなさん、パフェ好きですか?
はい。

子供の頃は夢の食べ物、好きの全部盛りだったパフェ。喫茶店のショーケースに飾られたサンプルが本当に欲しくて欲しくてしょうがなかった頃もあった。
しかし大人になるにつれて、いつの間にか食べる機会も減っていた。
パフェって、多くの人にとってそのポジションが「大人にご馳走してもらう特別な食べ物」なんじゃないだろうか。家族で入ったファミレスや、お母さんと一緒にいったデパートの食堂、私のパフェの記憶はそこにある。だから一人暮らしを始めてからの私の世界線でパフェを自ら注文することは思いもよらないことだったんだと思う。

自分の中でパフェがスウィーツの最前線に返り咲いたのは、ブルータスのある記事がきっかけだった。ズバリ、「パフェ特集(だったと思う、多分)」。
表紙を飾る美しい写真に引き寄せられ、目にしたそれは、これでもかこれでもかという美しいパフェのオンパレード。ああ、なんて綺麗で美味しそうなの。
著名な方々がありとあらゆる東京のすごそうなお店を紹介している中、私の記憶に残っているのはたったひとつ、朝井リョウさんによるロイホのパフェの紹介記事だった。あえてのロイホ!パフェ以上に記憶に埋もれていた存在ロイホ!地方都市に住む私でも間違いなく行けるロイホ!!
著名な方がこんなに饒舌に絶賛している簡単に手が届く高級スウィーツ「ロイホのパフェ」。食べない手はないでしょうよと、そこから私のパフェ物語第二章が始まった。
そして、今日食べたのは喫茶モロゾフのパフェ。チョコレートパフェ。あのモロゾフのチョコプリンがぷるんと入った冷たくて美味しい食べ物。
たっぷり振り掛けられたココアがみっちり重厚なアイスに絡まって、舌の上でとろりと消えていく。プリンのなめらかかつ存在感のある舌触りと時折カリッと軽快なナッツの歯応えがうんたらかんたらと食レポしたくなる美味しさである。
世界はこれを幸せと呼ぶのである。

語源をフランス語の「完璧:parfait」に持つパフェ。
その名に違わぬ輝かしい姿で、今日も威風堂々、どこかの誰かを幸せな気持ちにしておくれ。

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