ジェンダー論基礎ゼミ02:トイレとセクシャルマイノリティ
発表
トイレが男女で分けられていることは、セクシャルマイノリティにとってバイナリーパラダイムを意識させられるものになっているのではないか。
個人的疑問
トランスジェンダーは自認する性別のトイレを利用したいと思うのか?
経済産業省の職員がトランスジェンダーであることを理由に女性用トイレの利用を制限されたことに対して違法という判決が下ったのはそれが文脈的に差別の一環であると思われたからであって、トイレの利用を制限すること自体が違法なわけではない
トランス男性/女性が男性/女性トイレを使うことを"認めた"からといって犯罪は増えるのか?認める認めない以前に使われているけど
経済産業省の判決文
原告は平成10年ごろからホルモン治療を受けており、平成20年ごろから女性として生活している。健康上の理由からGIDは受けていない。
原告の性同一性障害について部署内で説明会が開かれ、原告が女性トイレを利用することに対して意見を求めたところ、"数名の女性職員がその態度から違和感を抱いているように見えた"
説明会の後から原告は女性の服装で勤務し、2階上の女子トイレを利用しているが、トラブルになったことはない。
明確に嫌がる意見があったわけではないし、明確に嫌がる人がいるかの調査も行われなかったのに、女性トイレの使用は禁止され続けた
班
(シス女性)女子トイレに外見が男性の人が入ってきたらちょっと怖い。トランスジェンダーなのか、性犯罪者と思わしき男性なのか見分けがつかない。逆に、コンビニとかの男女共用トイレは個室だからあまり気にならない
シス男性よりはシス女性の方がトランスジェンダーのトイレ利用に抵抗を感じるという調査がある。シス女性の具体的な意見を聞きたい
男性トイレと女性トイレの面積を揃えることは"公平"なのか?
男子トイレは音姫ないことが多いしあってもあんまり使おうと思わない(n=1)
男子トイレが設備的に冷遇されてる気がする。「男性なら気にしない」という視線、他にも男湯なのに女性清掃員が入ってくることの方が多かったりとか
各種調査でトランスジェンダーという言葉を聞いた人は何を想像している?埋没している人ではなく移行があまり完了していない人ではないか?
トランスジェンダーがトイレ利用に関してどれくらい気にするかの調査、外見的移行の完了()度合いによっても解答が全然変わりそう
通路に対するトイレの配置を工夫すると男女共用トイレを利用するときの視線の気になり度を緩和できるらしいが、混雑を緩和するという目的とは衝突するし、現状から改装するには難しい
女性を性対象にする女性が女性スペースを使うことへの罪悪感
見た目が男性の人が女性スペースに侵入することはイメージとして性犯罪と強く結び付いている
全体
男性トイレを使う人って小便器を使うことに抵抗はないんですか? → 空いてるなら人の隣は使わない雰囲気はある。電車の席みたいな埋まり方をする。 → 最近は仕切りがあるところも増えてきた。嬉しい。
新幹線のトイレみたいな、手洗い場もセットになった個室をたくさん作って、多くを男女共用トイレにする案 → カメラの設置とかしやすくなってしまうのでは? → 現状で新幹線や飛行機にあるトイレに抵抗を感じる人が少ないのはなぜか
小便器に"男らしさ"としてのプライドを見出している人は存在する
男女共同トイレを利用することに対して差別的な文脈が付随してしまう現状があり、利用が避けられる
トランスジェンダーの人は本当に"オールジェンダートイレ"を使いたいのか?
トランスは埋没して移行先の性別のトイレを利用できる可能性がある(誰もが埋没できるわけではないし、強要するのもおかしいが)一方で、ノンバイナリーの人が使えるトイレは少ない
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