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色彩と心象の奥へ……『賢治と鉱物』
前稿に続き、詩と日本語にまつわる本を紹介。
ぼくの好きな詩人は、中原中也、宮沢賢治。
もちろん、前稿にもご登場いただいた、谷川俊太郎、和合亮一。
このうち宮沢賢治の大きな魅力の一つは、鉱物を使った独特の比喩表現だ。
(ぼく自身、鉱物が大好きである)
加藤碵一・青木正博『賢治と鉱物 文系のための鉱物学入門』(工作舎)は、“石っこ賢さん”とあだ名された賢治が描いた世界を、鉱物のアプローチからひも
失われた言葉を求めて……『にほんごの話』
言葉は、武器である。
「舌鋒鋭く」という表現があるように、言葉の「鋒」(ほこさき、きっさき)は、時に人を刺す。
つい先日の、心ない誹謗中傷による痛ましいニュースもしかり。
しかし一方で、時に言葉はぼくらを守ってくれるし、豊かにしてくれる。
だから、ぼくは詩を詠むのが好きだ。
『にほんごの話』(青土社)は、谷川俊太郎さんと和合亮一さんによる、詩人同士の対談集。
ぼくにとっては、和合さんと出
狭間に立つ……『鉄腕アトム』
ふと思いついたので、うちの本棚から、自分の好きな本を取り出してみる。
周囲で流行りのブックカバーチャレンジではないので(マガジン名は流行りをイメージ 笑)、誰にもバトンは渡しません。
うちの本棚に、一番長く入っている本は何だろう。
それは間違いなく、手塚治虫『鉄腕アトム』(朝日ソノラマ「サンコミックス」版)だ。
小学生のころ(何年生だったかは忘れた)母方の叔父から全巻もらい、それ以来、引越