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ひねくれ人間がメンターをした結末

こんにちは!
「TABIPPO」という会社で学生スタッフをしているてじまです!

TABIPPOの学生スタッフとはなんぞや!?
と思ったそこのあなた。
アラシさんが投稿されているサイトページが分かりやすいので是非読んでみてください!

私からカンタンに説明すると、
「若者が旅する文化を創る」ために、旅に関連したイベントやコンテスト、さらには各種メディア媒体で情報発信を行っています。

その組織のなかでも担当(チーム)が分かれています。ざっと説明するとこんな感じ。この一つ一つのチームでも、またさらに担当が細かく分かれていて・・という感じで会社みたいに内部構成がはっきりしています。

私はDREAMチームとクリエイティブチームのメンバーとして活動しています。

DREAMチームは昨年度に自分自身が出場したコンテストでもあるため、このコンテンツの素晴らしさや面白さを知っていたし、
何よりも「DREAM」コンテストの準備から最優秀受賞者が世界一周航空券を手にするまでの一連の過程を自分自身が支える側として経験してみたいという思いから、

クリエイティブチームは自分自身が大学でメディア学を専攻しているのにもかかわらず、動画編集やバナーデザインを自分で制作して世の中に出すということをしたことがなかったので、ある程度のデザインスキルを学びたいという考えから、

本来は基本1チーム所属のなか、私は兼任をして活動していました。

今回はこの1つ目にある、DREAMチームで参加者のメンターとして携わったお話を中心に書き綴ろうと思います。

1.ひねくれ人間が人の「夢」を応援する

実はDREAMチームとして関わり始めて間もない頃に、意気込みのようなものをこのnoteに投稿していました。それがこの記事。

最近、自分自身でこの記事を読み返したとき、こんな言葉が記されていたことに驚きと懐かしさを憶えました。

人の「夢」に興味を持っていなかった人間が「夢」を持っている人の応援をするってどういう感じなのかな

たしかに、そういえば、そんなことを思っていたなと。
私にとってこの言葉は以前の本音だった気がする。

みなさんって人の「夢」を応援したことってありますか?
しかも全力で。この子の為なら何でもしてやりたいって思えるくらいまで。

私はこの活動で「メンター」をするまで、そんな感情になることはなかった気がする。というか、ないと思う。

実は私は高校生の頃「マネージャー」を経験したことがある。
メンターと似たような経験をしていたけれど、当時の私にとって辛い経験でしかなかった。

2.マネージャーを経験した高校時代

私は高校生の頃ソフトテニス部に所属していた。
しかもまぁまぁ忙しい、キツい部だった。
インターハイとか関東大会出場とか、大きな夢を見ながら日々練習に打ち込んでいて、「自分はその舞台に上がるのが必然なんだ」っていつも思って練習に励んでいた。

私たちが後輩として入ってきたときは部員も少なかった。
先輩は慕っていたけど常に「先輩を実力で蹴落としてやる」ぐらいの意地はあった気がする(笑)

でも高校2年生になって人生で初めての挫折を味わった。

私は小さい頃から先天性の反復性膝蓋骨亜脱臼症候群という、膝のお皿がもともと浅いことからお皿の上にある骨(膝蓋骨)が本来の位置から外れ、(私は)それによって激痛や骨折を患い、ゆくゆくは軟骨がすり減ってしまい、放っておくと歩行困難になるという症状があった。

小学校・中学校の頃もこの症状はあったけどサポーターとかで何とかなっていた。
けれど高校生になって頻繁に起こってしまい、手術を2回繰り返すぐらいに症状は悪化してしまった。

長い入院生活は毎日孤独だった。友達には弱っている姿を見せたくないから絶対に入院先を教えなかったし連絡もしなかった。

やっとの入院生活を終えて、待ち構えていたのは毎週のリハビリ通い。
結局入院生活とは変わらない退屈な日常。

そんな私を見かねた顧問の先生から
「マネージャーとしてプレイヤーとしての目線から、他のメンバーのアドバイスをしてくれ」
と言われて、私はリハビリの日以外の時間はマネージャーをすることになった。

そこからは毎回顧問の先生が座っているベンチの隣に突っ立って(怪我してるのに私が強がって、立ってますって言ったから)

先生の怒鳴った部分、つぶやいたこと、眉をひそめた該当箇所に対して、ひたすらメモをとりまくって個々のメンバーに伝えた。

どちらかと言うと細かい人間だから、気を配れることは全てやった。
練習試合の細かいセッティングや他校の先生のお茶を買ってくるとか。
できる限りの雑用はした。

そうすると、周りのメンバーや顧問の先生の私への信用はとてつもなく厚くなっていく。

私もその期待に応えようと必死に頑張るが、
ある日限界が見えてきた。

その原因は、人間関係の板挟みにもマネージャーとして介入しなくてはいけなくなってしまったから。それはメンバー間の対立もそうだし、顧問の先生とメンバー間も。

私は、先ほど紹介した以前のnoteにこんなことを書いてある。

ほとんど人の話に興味や関心なんて持ってなかった。

そう。人に、人の話に興味がない、煩わしさを感じてしまう人間が一生懸命に人間関係を修復しようとしても人の気持ちが、解決策がわからない。
話を聴きまくり、頭がパンクするだけの毎日。

しかも自分の頑固さ、強がり故に人にヘルプも出せない。頼れるコミュニティも部活しかなかった。

私は部活に対して「プレーをするために、試合に勝つために」というところにしかモチベーションが見出せなかったし、リハビリは引退試合までに間に合わなさそうだし、人間関係の板挟みにも挟まれる。

私って何でこんな苦しい思いをしているんだろう。(シンデレラの病、発動)

正直に言います。
マネージャーの私は本来、プレイヤーを応援する立場だったのにその任務は全く果たせていなかった

だってそもそも自分が立ちたかった舞台に自分が立てず、劣等感ですごく惨めな気持ちになるし、
素敵なメンバーももちろんいたけれど、人間関係への負担を強いられているメンバーのことを素直に応援したいとは思えなかった。

同期が高校最後の一番大きな大会で優勝した時。
本当に、本当に、嬉しかった。それは嘘じゃない。
けれどもし自分があの場所にいたら・・とか、どこか心の中は晴れない。

これだけの時間を費やしても、心の底から応援していない。

今思えばちっぽけな悩みだと思えるけど、その頃は「人の夢を素直に応援する」ということが本当に苦しかった。

3.人の夢を素直に応援できなかった人間が「メンター」をする

話しすぎた。元に戻そう。

私は高校時代の経験から、人と本気でぶつかることが本当に苦手だった。だって怖いじゃん。誤解されたくないじゃん。

そんな人間がメンターをした。

メンターのお仕事は、主に担当する参加者のメンタルケアとプレゼン資料のアドバイスやお手伝い。とにかくその人にとって一番近い存在でないといけない。

メンタルケアってそんなしんどいんか!?
って思う方もいるかもしれないけれど、実はこのコンテストホントに大変で、3次審査はプレゼン審査以外にもweb投票でたくさんの人から票集めをしないといけない。友達にお願いしたり、SNSで拡散してもらったり。

自分の魅力を伝えるために、SNSでたくさん自己発信をしながらプレゼンの準備もしないといけなくて本当に過酷な戦いだと思う・・。

私が3次審査でメンターとして担当した参加者は3人。
ななみん、さほ、ゆうな。

今から紹介するこの3人は、2次までを勝ち抜いて3次審査までたどり着いた既にすごい人たちなのに、そんな過酷な3次審査にも最後まで耐えて走りきった選ばれし人たちです!

・ななみん

これは3次審査プレゼン動画提出間近で二人とも緊張している写真

ななみんは私より年下の本来だったら私がお姉さんポジションにいないとなのに私よりしっかりしている。

「この期日までにやってほしい」っていうと必ずすぐにやって報告してくれる。そして英語がペラペラ!(笑)

3次審査動画提出締め切り当日に、私が実家の鍵を忘れるというハプニングがあり迷惑をかけまくった。

そんな時も「大丈夫だから、てじーが暖かい格好をしてまたzoomしよ!」って言ってくれるぐらい私より落ち着いていた。

もうどっちがメンターなのかわからないぐらい、ななみんの安心感はすごかった(笑)

ななみんはプレゼン動画提出の後の、3次審査進出者がプレゼンする「ミニDREAM」というイベントで多くの人がそのままプレゼン素材を使う人が多い中、表現方法や発表構成を全て変更してプレゼンしてくれた。

紙芝居を使って自分の想いを伝えていて、とっても素敵なプレゼンだった。

本人は、「いきなり構成を変えてごめん!」って言ってたけど、自分で考えてこっちの方がいいと思ってプレゼンの仕方を変えてくれて、私はとってもとーっても嬉しかった。

プレゼンは実は感動で泣きそうになってた。このDREAMをきっかけに圧倒的急成長を遂げたのは、ななみんだと思ってる。

・さほ

さほはとにかくパワフルガール。

東京から北海道までロードバイクで旅をしたり、タンザニアに1人で行ってしまう行動力。

「私もこんなふうになりたい!」って思えるかっこい女性の象徴みたいな人!!

自分の意見も率先して言ってくれて、一緒にプレゼンを考える時も、サクッと話が進みやすかった。

さほは私が担当した3人の中で一番性格が似ていた気がする。

「自分がやる!」って思ったことは絶対諦めないし、一切妥協しないところ。

最初のプレゼン前に流すオープニング動画も「作る!」って言って、有言実行で自ら作ってくれて、完成度ははじめてとは思えないくらい高いものだった。

でも私とさほの違うところもある。
それはさほは私がフィードバックすると素直に受け止めてくれるところ。

高校時代の私は一回素直に受け止めることができていなかった気がする。
さほをみてそんなことを思っていた。

・ゆうな

最後にゆうな。

ゆうなの一番最初の印象は「とにかく忙しい人」という印象。

忙しいから3次審査期間中はあまりzoomも出来なくてLINEでのやりとりが多かった。

けれどしっかりと3次審査も通過して、セミファイナル(上位8名)へとしっかりコマを進めた。

そしてzoomし始めたのはセミファイナルのプレゼン作成からで、3日に1回は必ず話し合っていた(笑)

今思えば本当にすごい頻度。
プチ情報として、ゆうなは社長さんです(大学生で)

是非このリンクをみて欲しい。私の説明なんかよりゆうなの凄さが実感できます。

取り組んでいるクラウドファンディングでの準備もたくさんあっただろうに、寝る暇もないぐらいDREAMのコンテストと向き合ってくれてた。

ゆうなのプレゼンは既に良いものだけど、どこにスポットライトを当てて、どうやって磨けばもっと光り輝くものになるのか、何度も何度もプレゼンの構成を変えた。

私はメンターとして根掘り葉掘り聞いていった。

ゆうなの今までの経験してきたこと、生き方とか、考え方とか。
こんなに他の人の人生を細かく聞いたことは初めてだったし、聞いていてワクワクが止まらない。

「ふぇええええ!?それでそれで!?」
って何回言ったことか(笑)

プレゼン作成していると私自身もゆうなの話をたくさん聞いているから客観的な視点が見えなくなってきて、何度も何度も一緒に暮らしを共にしていたシェアハウスのメンバーに相談した。

実はこんな素敵なメンバーと3ヶ月間、シェアハウスに住んでいました!

「ここがわからない」「これは何を言っているの?」
鋭い意見もたくさんあって自分では気づかなかった点ばかり。

実は一昨年のコンテスト統括をされていた、あやのさんにも長い時間をかけて見ていただいたりして、
本当に本当にたくさんの人に助けられて「みんなで」プレゼンを作ってもらっていた。

ゆうなにはみんなからもらったフィードバックをきちんと伝えるとすぐに新しい構成を考えてくれて、どんどん良いものになっていった。

ゆうなは実直で、自分の軸もちゃんとあってそれをしっかり言葉にして伝えられる凄さ、そして仕事が早い!
欠点なんてひとつもないんじゃないかと思うぐらい尊敬する人だ。

そして臨んだセミファイナル。

結果としてはセミファイナルから先へ進むことができなかった。

自分ごとではないけれど、とっても悔しくて。

結果発表後、ゆうなと電話をした後、気付いたらびっくりするぐらい涙がこぼれ落ちていた。

ゆうなとカフェで5時間話したときの写真(笑)

大好きな、かな(TABIPPOスタッフ)とゆうな(参加者)と手島(TABIPPOスタッフ)

4.ひねくれ人間がメンターをした結末

自分がこれほどまでに他の人を心より応援できる、
全力でこの人を勝たせてあげたい、
どうにかしてあげたい、
という気持ちは自分にとって初めての経験だった。

人の「夢」に興味を持っていなかった人間が「夢」を持っている人の応援をするっていう体験は、
気がついたらこんなにもアツく応援していて、
一緒になって没入すればするほど最後の結果に本気で悔しがった。

でも誰でもこうやって応援できるわけではないと思う。

私が担当した3人がとっても素直で、真面目で、謙虚で、必死に頑張ってきた姿を間近で見させてもらえたから、私もアツくなれたのだと思う。

素直な心がないと人はついていかない。
そして素直な心がないと人をこんなにも全力で応援できない。

素直な心を持っている3人のメンターとして担当させてもらった私はつくづくそんなことを思う。

私がなんでこんなにも「素直な心、素直な心」と呪文のように言っているかというと、
私が好きな本の一つ、松下幸之助の「素直な心になるために」にこんな言葉が書き記されている。

素直な心とは、一つのことにとらわれずに、物事をあるがままに見ようとする心と言えるでしょう。
そういう心からは、物事の実相をつかむ力も生まれてくるのではないかと思うのです。

松下幸之助が言っている「物事をあるがままに見る」は世の中にはいろいろな方法があると思う。今の時代、ネットを使うとか、本・新聞を読むとか・・。

今回の私の場合、この活動中に数え切れないくらいの人に助けられてきたことによって、あるがままの物事が見えてきた。

高校時代であれば相談できなかったであろう悩みも今は相談できる相手がいる。

自分だけでやろうとは思わず、とことん人に頼ってたくさん助言をもらってきた。

そして、大事な仲間の存在が見えてきた。

それは3人の関わってくれた参加者、フィードバックをくれたシェアハウスのみんな、TABIPPOで一緒に頑張ってきた仲間、しんどい時に支えてくれた大学や地元の友達。こうやって私の長々としたnoteを最後まで読んでいる方も。

私はこんなに恵まれた存在なんだってことをこの活動を通して気づくことができた。

ひねくれ人間がメンターをしてみたら、本気で人の夢を応援できた。
それと同時に素直な心を持てるようになったし、大切な仲間の存在に気づくことができた。

以上!こんなに長い文章を読んでくださりありがとうございました🙇‍♀️

シェアハウス のみんなでホラー映画をみた日
おい!岩津!!!!!私が写ってないぞ!!!!

まいき(TABIPPOスタッフ)の振袖姿がかわいい成人式の写真

DREAMの非公式オフライン交流会
とっても楽しかった!

支部合宿の夜にみんなで撮った写真

みんなもぐもぐしてる(笑)

バーベキューの写真

高松支部のりなぴよがシェアハウス に来たときの写真
可愛かった・・

おはなのフィルムカメラが良い味出してる

クラッカーが(笑)
えんどぅーの顔はうっすら見える・・

大好きなDREAMメンバーでチーム合宿

大好きなDREAMチームのみんな

大好きなDREAMチームのみんな

大好きなDREAMチームのみんな

東京支部の一部
写真以外にもたくさん素敵な人がいます!!

屋上で撮った写真