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8/29 たね→よっしーさん

昨日は休みだった。

最近子供が自分の机が欲しいと言うので近所のショッピングセンターに見に行った。
そこで子供が気に入ったのが、二段ベットの上の段の下にデスクと棚があるやつで、私も子供の頃憧れたやつだ。
まだ一人じゃ寝れないし一人じゃ勉強しないし今すぐには買わないけど、理想の部屋に想いをめぐらすのって楽しい。
子供はカーテンの色を青にすることや、棚に賞状(持ってないけど)を飾ることを妄想していた。
そこで、より理想的な子供部屋を体験したい!体験させたい!と思い立ってすぐ近くの住宅展示場に行くことにした。

一番入口に近かった三井ホームのモデルハウスに入る。
係の女の人がなぜか少しびっくりしたような顔で私と子供を見て「営業が参りますのでお待ちください」と言ってアンケート用紙を私に手渡して姿を消した。
アンケート用紙には金銭的個人情報(年収、勤務先、勤続年数、土地の所有の有無、頭金いくら用意できるか)を記入する欄があって、私はもちろん住宅購入資金も予定もないので、一瞬たじろぐが、淡々と嘘情報を記入する。
嘘、というか、結婚していた時の情報を書く。

営業の男の人が来て、建物を一通り案内してもらった。
私と子供は理想の子供部屋を見に来たのに、私たちが入ってしまった家は40代〜50代をターゲットにした富裕層的な家で、シアタールームやワークスペースやサウナや趣味の部屋はあったけど、子供部屋はなかった。
子供はすぐに飽きるかと思ったのになんだかすごく楽しそうで一つ一つの部屋に律儀に感嘆している。
私は、夫がいて家が買える程度には収入がある家庭の妻を演じなければならなくてそれ自体は全然簡単なことなのだが、子供に嘘をついていることがバレないようにするのには少し気を遣った。
「ご家族は3人ですか?」と言う質問は無視した。
「パパ」とか「3人家族」はNGワードだけど、子供がわからないであろう「主人」「共働き」とかはセーフ。
飾ってあったギターを子供が触った時、営業マンが「パパも弾くの?」と子供に言った。「パパん家にもあるよ!」と答えてしまう危機を感じてすぐ話を逸らした。

一通り部屋を見学した後はダイニングテーブルに座って具体的な提案をされた。
私は買う気のない営業を断って立ち去るのが上手なのに、中流階級の妻を演じるスリルが面白くて1時間も話してしまった。子供はお菓子をたくさんもらい、ここに来る前に買ったドラゴンドリルを披露して楽しんでいた。


夕方、長田君家でバーベキューをした。長田君が火の準備をする中、低体温LINEが盛り上がって離脱することが出来ない。
子供もSwitchをやめることができない。
野外で携帯をいじり続ける私とSwitchをし続ける子供と火を焚べる長田君。

携帯に齧り付いているとしか思えない高速回転でLINEが行き交う中、つけ麺さんもよっしーさんもまさか私がこれからバーベキューをするなんて思ってないだろうなと思って写真を送ったけど、つけ麺さんはお仕事中だったなんて思いもよらなかった。
いつも遅くまでお疲れさまです。


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