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定年女子の就活 再雇用制度のメリット・デメリット

定年が半年後に迫った頃、私はずっと悩んでいた。
再雇用制度を利用すべきか、やめたほうがよいか。


再雇用制度

私が勤めていた会社には、再雇用制度がある。60歳で定年になっても、再雇用制度を利用すれば、1年更新で最長65歳まで働くことができるのだ。仕事は正社員の7割程度に減って現役のときよりラクになるが、給料も減ってしまう。

再雇用制度のメリット

1.希望したら確実に採用してもらえる

介護のように常に人手不足の職種ならいざ知らず、私が希望する事務系の仕事では、60歳過ぎで仕事を見つけるのは困難だ。再雇用なら確実に採用してもらえるので、就活をする必要はない。

2.職場の雰囲気や仕事内容がわかっている

60歳を過ぎてから、まったく新しい仕事を覚えたり、新しい人間関係のなかに入ったりすることに、少々不安がある。その点、定年前と同じ職場に配属されるのであれば、職場の雰囲気や仕事の内容がわかっているので安心だ。また、これまでの知識や経験を活かすこともできる。

3.パートや派遣で新規に仕事を見つけるより報酬がよい

再就職といっても、正社員の仕事を見つけるのはなかなか難しいのが現実だ。と、なるとパートか派遣ということになるが、パートの求人広告をみると、私が住んでいる地域では時給は1,000円前後、事務系の派遣で時給1,200円程度。私の職場では、再雇用の場合ベテランの派遣社員と同程度だったので、新規に派遣会社に登録して仕事を始めるよりは高めになる。

再雇用制度のデメリット

1.同じ仕事なのに給料だけ安くなる

定年後、再雇用で2年働いた知人が言っていた。
「仕事はこれまでと同じくらい忙しいのに給料は激減!」

私の場合、月給は時給になり、金額はベテランの派遣社員程度、仕事量は従来の7割程度と聞かされていた。7割というのはかなり微妙な数字だ。うちの職場はいつも忙しかったので、仕事量が8割で給料も下がるのでは割にあわないと思っていた。7割ならできなくはない。

しかし、担当がきっちり分かれているなら社員の7割分の仕事を分担すればよいが、職場のメンバー全体でやっていく部分が多かったので、7割分だけを分担するのは実際には難しい。

2.新しいことを始めるなら早いほうがよい

再雇用制度を利用すれば最長5年勤めることが可能だ。しかし、あと5年も今の職場で仕事を続けていけるのか体力的な不安がある。

もちろん人は何歳からでも新しいことに挑戦はできる。とはいえ、何か新しいことを始めるなら早いほうがよい。

どうする?定年女子

再雇用制度を利用すれば最長5年、慣れた職場でそこそこの収入は確保できる。
収入は期待できないが、何か新しいことを始めるなら今がチャンス。
結局、決断しなくてはいけないギリギリまで悩むことになりそうだ。







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