おねーちゃんとの日常。①

「てーくん、何してるの?」
ここは私の特等席で、専用席だ!と言わんばかりに目の前におねーちゃんが座ってきた。スマホを一旦置いて頭を撫でておく。
「今年ももうすぐ終わるし、なんとなく振り返っておこうと思って。」
そう答えて、画面に流れるツイートの画面を見せてみる。

「よくもまぁ、こんなに丁寧に残すわまとめるわ、おねーちゃんは感心していますよ。あー、これ懐かしいね!」

「ちなみにあの時の相手の人は本当のところどうだったの」
「普通に面白くなかったからどのみちすぐに別れてたと思う」

「これどこだったっけ、駅で買い物してたときの気がする」
んー、と斜め上を向いて思い出そうとする癖、かわいいなーって見てるうちにいつの間にかうつってしまった。
「お母さんの後ろを手を繋いで歩いてたよね」
「よく見るような感じだったんだけどね、なんか妙に『そういえばこんな頃もあったよねー』って思ってた。久しぶりに手つないで歩いたの、楽しかった?」
週1は久しぶりに入りません。楽しかったよって返答の代わりに撫でておく。

「これすき」
言う側もそろそろ慣れました、けど毎回言うと効果が薄れそうなので数回に1回くらいにしてる。
「別に買い物行くでも『デート』のお誘いのほうが楽しいよ?」
…善処します。

「正直ね、ちょっとショックでしたよ私は。しかも普通に今も最新巻買ってるよね??」
なんかいろいろ研究しようかなと思って…
「おねーちゃんの方が大好きだよ。」
「ゆるす~~~~~」

おすすめ商品に出てきたこれ、設定が酷似しすぎててどいつもこいつも同じような設定しか考えられないの?って呆れるよね。
「みんな疲れてるんだよ。」

「年号変わってもう7ヶ月かー早いねー、あっという間だね。」
今年も終わっちゃうくらいだからね、早いよね。年明けはどうしようか。
「どうせまた2人で昼まで寝てそうだよね。」
「最高だよね。」

3回くらいは偶然起きてたことあるよ。
「寝言とはいえ、何も不思議じゃないところがさすが私感あるよね」

「これね、大好き。」
「わかる。私も好き。思い出してもちょっと照れてきた」
「このくらいで今更照れることも無くない?かわいい」

「…とりあえず半年分くらいつらつら。」
「ほんと、よくもまぁここまでまとめてるものだね。」
おねーちゃんかわいいからね、仕方ないね。と返しながら撫で。かわいい。
さて、ところでおねーちゃん。
「ん?」

ずっと座ってらっしゃいますが、そろそろ膝の上から降りてくれませんかね。
「コーヒーいれてくるね~」
素直に降りてってくれたので、マグカップ2つ持ってきてきっとまたここに座るんだろうなと分かってる。というか本当に降りてってほしいわけでもないので早く帰ってきてほしい。…膝の上が寒い。


ということで、おねーちゃんといっしょあどべんとかれんだー、こんな感じではじめます。

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