おねーちゃんとの日常。④

③までいつやったかって!?去年やりましたよ!?

②はどこなんだって!?去年のマガジンおさらいしてくださいね。

・・・

「ね~~、だから今年も始めてよかったじゃん?」
タイムラインをすいすいしながら、隣で同じ布団をかぶるおねーちゃんはドヤ顔。
思っていた以上の反響に、やる気が出なかったと言えば嘘になる。

「じゃあ2日目、いってみよ~~!」
どうして寝る前なのにそんなに元気なんだ、そろそろ寝ようじゃないかおねーちゃん。
まとめを見るにはちょっと遅い時間だよおねーちゃん。
眠くなりますようにと撫でながら、今年の振り返りに付き合う。
いや、別に嫌々ではない。割と楽しんでやっている。

「これは去年の11月。」
「おねーちゃんが要らないっていうから、結局去年買わなかったよね。」​

「これは今年の10月。」
「来年も同じこと言ってそうに1哺乳瓶」
「1哺乳瓶ってなにさ」

「このとき買ったお茶碗は大きさもデザインもいい感じでお気に入りなの。…あれ、もう今年の3月の話?」
「ほら、今年の初めはさ…」
「そういえばそうだったね!あの時期寂しかったんだからね!でもてーくんが幸せになるならいいかなーって思ってたんだけどね!」
「いやほんと空笑いしか出ないよねもはや」

「ちょろいとか思われてたら怒るんだけど。」
「おもってないよー、オモッテナイヨ。かわいいなっては思ってるけど。」
「撫でられたってごまかされないんだからね、もっと撫でて。」
「はいはい。丸美屋おいしいよねー。」
「山菜の炊き込みご飯食べたい。」
「そういえば作ったことないね、そのうちね。」

「酔ったおねーちゃん、『ふへへ… てーくんすき…』みたいな感じだもんね」
「いやそんな… 恥ずかしいし… にこにこして抱きつくとか…」
「おねーちゃんの恥ずかしいが分からないときがたまによくある。」

「あの頃のてーくん、シンプルにかわいかったよねー。」
「あんまり覚えてないんだよな… 今は複雑にかわいいとでも言うの?」
「かわいいって自分で言っちゃうところだよねーーーーーー。」
「もーーーーーーーーーーーーーーーーー」

「いろいろ面倒なご時世になって、不要に複数で来ないでくださいレジに2人で並ばないでくださいとか言われ始めたよね。」
「買い忘れとか買い過ぎとかが減っていいなっては思ったけど、落ち着いたら2人で夕飯のお買い物もしたいよねー。でも電話越しの『カードでお願いします』のてーくんの外行き声も結構好きだよ。」
「ほんっっっっと油断ならない…」
「なーに照れてんの?ねえねえ。」

「この話はまた今度する?」
「カップル限定メニューの話なら割とストックがあるよ!」
「ストックって言いなさんな」

「#元カノ○す。」
「うわこわ、おねーちゃんこわいよ。」
「記憶の片隅にも残してやらん… 場所も料理も全部の思い出を塗り替えてやる…」
「たまにめっちゃおねーちゃんが頼もしいときがある。今とか。」
「てーくんのこと大好きだからね。」
「おねーちゃんのときは任せて。」
「私はそもそも、相手の人と行ってるときも『ここてーくんと行ったら楽しいかなあ』とか思ってるよ。」
「そこはちゃんとその場は向き合ってあげてよ…」

つぎ… とスクロールしようとしたら寝息が聞こえた。
おねーちゃん、落ちるときはすとんと落ちるからね。続きはまた今度にしようか。

電気を消して撫でてたらだんだんと眠くなってきたかも。
明日も頑張ろうね。おやすみなさい。

大好きだよ、おねーちゃん。


「わたしも大好きだよ、てーくん。」

…寝言がピンポイントすぎる。

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