見出し画像

そして何も感じなくなった

喜怒哀楽が強すぎて
苦しく感じることがあります。

その強烈な感情は
容赦なく心を
ズタズタにします。

例えるなら
本気のダイエットをしてる人が
大量のチョコレートを食べた後、
自分の額を壁に
打ち付けるような行為。


触れると火傷を負うような
気持ちの繊細さを
遠ざけることは
中々容易ではありません。

後悔先に立たず。


感情に囚われて
冷静さを失った自分が
自ら不幸を招いてしまった
ドライバーのようでもあります。

目の前の灯りしか
見えないこと。


自分が自分ではないような気持ち。

人間の
理屈と感情の比率は
1:99。

どんなに理屈立てて
論理的、辻褄が合うなど
前頭葉で考えたところで
感情に勝ることは出来ません。

理屈は
ルールやモラルの境目、
人はその境界線を歩いています。

ハワイの火事より
目の前のフェスの方が
大事なんです。

綺麗事や絵空事は
頭の良い人間であることを
示したいだけなのです。

感情は違います。

もっと純粋で
好奇心や満足度を上げる
禁断のクスリのようなもの。

それを処方箋の薬で
抑えると
綺麗事や絵空事を言えるように
なります。

その代わり
チョコレートに
興味がなくなり
次第に作られた人間に
なっていきます。

口は災いの元。

食べるにしても、
喋るにしても、
取り扱い注意です。

理屈のアリと感情のキリギリスの
アリはキリギリスを馬鹿にしながら
家に帰ってテレビで
キリギリスの歌を
歌っているのです。

または、
飲み屋の席で
推しのキリギリスについて
話したりしています。

感情を殺す処方箋は麻薬です。

自堕落させないために
処方されるものなのに
覚醒剤のような力を持っています。

コインの表が処方箋、
裏が覚醒剤。

人がハマるのは覚醒剤のような
クセになるもの。

断ち切ろうとすると
体が拒絶反応を起こします。


手がクスリを捉えました。


我慢できなくなって。

地面から
空を見上げると
青いはずなのに
黒く染まっています。


そして、何も感じなくなりました。

https://note.com/nakamuraclinic/n/n5a462aa7787e

この記事が参加している募集

今こんな気分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?