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小説〜全37話〜「真夜中のエンターテイナー」

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短編小説、散文形式の全37話の物語です✨ ダイアリーのようなものでもあり、シリーズものです。
このマガジンは2007年頃から現在までずっと書き溜めたものを出していきます✨ 普段の記事とは違う読…
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#それぞれの10年

暗闇のエンターテイナー 18

かすみは会社の中では 静かだった。 元々前に出るタイプではなかった。 目の前の仕事を淡…

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暗闇のエンターテイナー 17

かすみはいつものように眠剤の前に SNSを開いていた。 シトシト聞こえないくらいの 雨の中…

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暗闇のエンターテイナー 16

余りにも眠るかすみを気にして 月が近づいてきて 部屋を覗き込んでいるようだった。 かす…

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暗闇のエンターテイナー 15

かすみを見送り 時間がオーバーした事を詫びて 今日の出来事を整理する事なく 余韻に浸っ…

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暗闇のエンターテイナー 14

〜見つめ会えない2人〜 かすみは僕の部屋で 自分の部屋との違いに興味を持っていた。 これ…

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暗闇のエンターテイナー 13

初めて知り合ってから 十数年 世の中もすっかり変わり 変わってないのは僕たちだけだった…

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暗闇のエンターテイナー 12

中々止まない横殴りの雨が 窓を濡らす。 ベランダのとっておきの タバコの吸い場が台無しだ。 ネクタイはしても 必ず第一ボタンは付けなかった。 ワンタッチの大きな黒い傘を差して 湿った地下鉄に乗った。 特に何か思ったわけではないが 大阪から実家へ突然帰った。 新幹線は乗り心地が悪かった。 3人掛けの真ん中で雨降るレールを スーパースピードで駆け抜ける。 午後、突然実家に戻った母は驚いていた。 何があったのかすかさず聞いてきた。

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暗闇のエンターテイナー 11

クスリでヒーロー気分の僕は ある事に気付いた。 演じられている自分に酔いしれて 倫理、道徳…

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暗闇のエンターテイナー ⑩

それから会社を幾つか渡り歩き 人の前でプレゼンをする仕事に つき続けた。 プレゼンはか…

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暗闇のエンターテイナー ⑨

人の繊細な心に触れて、 心が動かない人間は ただの動物だ。 かすみが話したことは 無垢…

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暗闇のエンターテイナー ⑧

時代の性に対する広き門が開かれると 人間は野生と興味でお互いの違いを知る。 探究心と言…

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暗闇のエンターテイナー ⑦

〜剥き出しにされた自分〜 得意先で商品を説明するのに営業後、 時間をもらった。 電話が…

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暗闇のエンターテイナー ⑥

〜初めて襲った呪い〜 学生の時、何人かの女性と 付き合う機会があった。 いつも短命な付…

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暗闇のエンターテイナー ⑤

〜アウトサイダーという青臭くて美しいもの〜 高校を卒業した僕は 大学にもろくに行かず、 音楽に惚けていた。 ふと、機会があって 自室の部屋の整理をしていたら 高校のノートが出てきた。 使い込んでキャンパスの端が丸まっているノート。 中を開くと 授業の内容以上に書かれた トライバルの模様のタトゥーの 落書きだらけのノートだった。 大学に入れてもらったものの 心の中は尖っていた。 理由はない。 スーツを着ている人種が 嫌だった。

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