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シャニマスイベントコミュオススメガイド(とみせかけたアレ。


能書き

 おシャニさんはシナリオが良いと褒めそやされます。
 それは全き事実。何度泣かされたもんだかわかったもんじゃねえ。
 だけんどもそれに触れるには少々のハードルがありまして。


1.ソーシャルゲームの常に違わず、ほとんどのシナリオはゲーム目標達成によるご褒美として設けられており読むのにちょっとだけハードルがあったりする。

2.アイドル達の成長を順々に描いてってるので、それまでの姿を予備知識として持ってた方が良かったりする。 

3.それなりに重い。分量的な意味で。音声全部流すと最長で90分とか言う。


 という訳でそれら問題の解消の一助たるべく「とりあえずコレ読んどくといいよ」「コレはこの娘がメインなこんな話よ」的なガイド的な一口評的なものを書いていく……つもりだったんだけど。
 コレ読む間に最低一つくらいはコミュ通読できそげな感じになったので。リスト的な網羅的なやつはまたの機会にしといて、入門向けとして強く勧めたい三つに留めておきます。


 ……わかってるねん。
 常に、正解は、「全部読め。順番に読め。はじめからはじめておわり次第おわるとよい」なのはわかってるねん。
 でも、それで読むにしても案外「感謝祭のあとに読んでほしい……」「このTrueEnd見ておくとわかりやすいんだよ……」てオタク的願望もあったりするんよね……。

 一方で、物語との出会い方はひとそれぞれあるべきなので。例えば、シャニマスシナリオにおける 大・吟・醸 な【薄桃色にこんがらがって】を最初に読み、最初にそれなりの衝撃を受けてそれから暫く後に改めての再読に、彼女たちの選び取ったものの意味に落涙するのもアリでしょう。うん。
 まあそれはそれとしてね。いいじゃん。書きたいんだよ。


 例えばコミュ読み放題期間が今週末で終わる前とかで時間が限られてる感じのひとに是非よんでもらいたいシャニマス入門にも最適っぽいコミュ。

1.きよしこの夜、プレゼン・フォー・ユー!

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 ユニット全員参加の共同コミュ。
 共同イベント自体はこれ以前にも開催されてたけど、それまでは各ユニットで固まってのお話が多かった。そんななかで、初めてコミュ専用のいわゆるシャッフルユニットが採用されたとても意味の大きなシナリオ。

 副次的なこと(?)だけど、このコミュはストレイライトが改めて283プロに迎え入れられる経緯(或いは283プロに改めて参入する経緯)も、結果的に描かれている。形式的にじゃなくて精神的にね。
 そのさりげなくも丁寧な描かれ方は、プレイヤーとして、プロデューサーとして283プロに参加しようと試みている初心者さんにも優しいはずだ(大事な決断を任せられるという劇薬も用意されてるけど!)


 あらすじざっくり省いて紹介するならば、283プロのアイドル達が『どこかのだれかの笑顔の為に走る』というシナリオ。
 誰かの笑顔の為に何かが出来る。それはアイドルとしての大事な資質ではなかろうか。このコミュではそこんところが静かに深く描かれる。
 
 283プロの面々にとっては二度目のクリスマスだ。既にアイドルとして歩み、各々に自覚を芽生えさせている彼女たちは吐く息も白く棚引かせ『誰か』の為に走る。
 けれど。
 同じく走りながらも、もしかすると彼女たちと同じ方向を向けていないアイドルがおよそ二名いる。
 彼女たちよりも一年遅れてアイドルとなった、ストレイライトのうち二人である。二人は、敢えて言うならば自分自身の為に走る。その姿だって間違いではないだろう。しかし……。

 残酷な、イヤな物言いかも知れないけれども事実である。
 だってしょうがない。遅れてスタートを切ったのだから。
 でも安心してほしい。先に走る彼女たちもちゃんと『待ってくれている』し、後を追いかける彼女もちゃんとそれに気付くのだ。『わたしのことを待っててくれた』のだと。
 それに気付いた瞬間、彼女の胸に去来していた想いにふれて、こー、胸をだな。アツくだな。してほしいですね。


2.アジェンダ283

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 ユニット全員参加の共同コミュ。
 二年目を迎えた283プロのアイドル達の、現状確認というモチーフが強く窺えるシナリオ。

 加えて言うなら、ノクチルの参加から初の共同ストーリーで。
 仲良しグループAが身内のノリでキャッキャしてるときに別仲良しグループBと遭遇したときのあの気まずい空気の再現っぷりが逸品なオープニングは早速訪れる見所なので是非「おおう……」て気分になってほしい。等々で、初心者諸氏には一歩進んだユニット紹介として程よい塩梅なのではないでしょうか。  
 それに、ここからまた色んなものが積み重ねられてくのでやはり早めに目を通しておきたい。


 どんなことにだって表裏も功罪もある。
 我を通せれば楽だけど社会との接点は保ってなきゃならない。
 消耗し消費され消失していくモノに情熱を費やす価値なんてあるんだろうか。
 曖昧にグレーで済ませていたいのに決めなきゃいけないときが来たりもする。
 誰かにとって大切なものはみんなにとって大切なものなのかな。
 そんな話。
 ……そんな話? まあそんな話。
 なんとも社会的ですね。
 それもしょうがない。なんせ自発的なゴミ拾いという奉仕活動のお話だからである。

 ゴミてのは社会を映す鏡らしいけど。どうあれアイドル諸君もそこに色んな姿を見る。
 微笑ましいのは、その投影に各ユニットが(イルミネの三人を通じて)少しずつ共鳴しあうところだ。
 描く理想像はみな同じくトップアイドル。もちろんそれぞれ細かくは異なるだろうけど、でも似通うところもあるのだろう。その共鳴で緩やかに輪が描かれる。

 シャニマスさんは案外、地域密着型なソーシャルゲームである。
 新たな背景素材が生まれたらその日のうちに「聖地」が特定されたりするくらいで……いやそれはあんま関係ないけど。背景素材の都合もあるだろうけど、お掃除の舞台となった河川敷は、いくつかのユニットにとって大事な場所になっている。
 ただの河川敷だったけど、283事務所という場に集い続けていると、大切な出来事の起きた場所もゆっくり重なっていく。場というものは、維持しなければことのほか簡単になくなってしまうものだったりする。
 ボランティアでの河川敷清掃はそうした時の経過を慈しみあうような微笑ましさがある。

 で。さて。問題は。

 シャニマスのシナリオが優れている理由の一つに、時間経過を大事にしている点がある。
 時間経過とは別言すれば成長である。一方おシャニさんは、未成長という、経過による蓄積がまだゼロであるってこともきっちり描く。283プロのみなにとってだいじな河川敷は、時間の蓄積によって大切なものになっていった。

 では。ノクチルにとっては。


 諸々の社会問題を解決できる理想がある。
 違いを認めあうことである。
 それは、出来るなら冷淡な距離感ではなく「輪に入る?」「一緒に遊ぶ?」という問い掛けであってほしい。


3.真夜中発、ハロウィンワールドの旅人

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 共同ストーリー。
 と、位置づけられてはいるけども実際はイルミネとアンティーカでの分割シナリオ。
 先に挙げた二つは、――たいせつ!! て感じのシナリオだけど、こちらはライトな雰囲気。いやもちろんこのシナリオも大切ですよ。

 内容に触れておくと、プロデューサーが幻覚をみる話です。283プロのPさんは定期的に幻覚みたり気を失ったりするのが特徴。超過労働も程々に。
 で。まあその、定期的な幻覚でもって「こんな感じ」のストーリーを展開するので、初心者さんは今のうちに馴れておくのも手かなと。劇中劇でさえなくて(劇中劇もやるけど)、異世界に転生したのを夢のお話としてぶん投げてきます。うけとめよう。

 と。「軽く読める」「こんな感じの話もある」。
 という二つが初心者さんにオススメしたい理由ですが、もう一つの理由として、「アイドルって何?」と聞かれて、プロデューサーが回答するシーンがあるんですよね。

 シャニマスさんはプロデューサーが、割とちゃんと登場人物としてストーリーに関わってきます。とはいえあくまで舞台装置的立ち位置に終始はするけど。それでも、彼を抜きにしては成立しないくらいには存在感があります。
 メタ的な意味でも、物語上の意味でもプロデューサーってのはアイドルの行く手を握る存在であって、だから、Pが何を信条としているかを知っておくのはストーリーを楽しむ上での基礎教養としてそこそこ大事だと思うんですよね。例えばアニマスの765さんちのPは「アイドル達を信じる」で、アニメのSideMのPさんは「最高のステージまで導くのが自分の役割」とか? 実際、それをアウトラインにしたかのようにお話は進みました。

 だから。なので、やっぱ283さんちはどうなの? と知っておいて損はないかなと。

 お話はあくまで異世界のファンタジーなお話なので、そこに登場する人物は283プロのアイドル達とは似て異なる存在です。しかし、個性は強く似通っているものらしく、アイドルとは少し離れた日常の活写によって、何を大切にしているかが浮き彫りになったりもします。
 要するにカワイイ。要するに上記のぐだぐだ抜きにしても割と素直にオススメよと。



 とかでー。
 一覧的な奴はまた今度ね! 今度はちゃんと一言一口でまとめるから!

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