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【地球の未来のため僕が決断したこと】ビル・ゲイツ

仕事でカーボンニュートラルの支援をしているが、もっと本質を知らなければ、仕事をやっている意味がない気がしてきたので読んでみた。

再エネを増やすとか、CO2排出量を減らすことが大切だということは、世の中の動きを見れば、だいたいわかる。

そして、僕は再エネ導入を支援し、脱炭素を支援してきた。そのための方法も沢山勉強した。だけど、まだまだ甘かったと突きつけられた気がする。

一方で、さらに僕の気持ちは燃えてきた。改めて自分の仕事に誇りが持てたし、新たな切り口も見つかったからだ。ESG関連が伸びているからとかではなく、心からカーボンニュートラルを実現しなければと思う。

■カーボンニュートラル

ちなみにカーボンニュートラルは、排出量をゼロにすることではない。実質ゼロだ。
いきなり電気を使わず生活してください。とか、移動は全て徒歩でお願いします。と言われても、現実的ではない。

実質ゼロとは、出る量よりも、吸収する量を増やすことを意味している。だからこそ、まずは出る量を減らすことが大事なのだ。

510億トン
これは、世界が1年間に排出する温室効果ガスの量である。(CO2だけなら370億トン程度)
そして、自然の力で吸収するのは、年間31億トンだそうだ。明らかに不足している。

僕たちは、このギャップを2050年までに埋めないといけない。

■原子力発電

原子力の良し悪しは、かなり意見が分かれるので、ここでは、この本に書いてあった事実だけを書くことにする。

実は、原子力発電で亡くなる人は、石炭、石油、バイオマス、ガスよりも、遥かに少ないのだ。(燃費の発掘から、それを電気に換えるまでのプロセスと、大気汚染等の環境問題による死者が含まれる)


ここでは、自動車の例が出てくる。
「車のせいで人が死んでいる。危険だ。運転はやめて、自動車は使わないようにしよう」


こんな人がいたらどうか?という問いかけだ。

この本では、そんなのは馬鹿げており、安全性を高めるために、シートベルトを作り、後方カメラを作ってきたのだと主張している。

さらに、原子力発電によって亡くなる人は、実は自動車事故で亡くなる人よりも少ないのだそうだ。

これを聞くと、イメージだけではなく、正確なデータをもとに、原子力発電の可否を意見する必要があると思った。

原子力は、CO2を排出しない。

■再エネメニューや排出権クレジットを使う意味

再エネメニューや排出量クレジットを使うことは、自社で使う再エネ比率を上げたり、CO2排出量を下げたりすることに効果を発揮する。
しかし、全体量としては、変わっていない。すでに世の中にあるものを買っているからだ。

こういう話をすると、必ず「再エネメニューやクレジットは、お金で環境問題を解決しているだけだ」と言ってくる人がいる。

たしかにその気持ちもわかる。しかし、再エネメニューを使うことやクレジットを使うことは、絶対に意味のあることだ。

①その売上は、新たに設備投資等に使われる
②国民が気候変動に対し、追加でお金を払う意思があることを示すことができる

気候変動に対する取り組みは、莫大なお金がかかる。取り組まなければならないことに間違いはないが、投資対効果をシビア見られると思う。

だが、消費者の関心が高く、沢山の人がお金を払う意思があるとわかれば、費用回収の計算も立つため、設備投資しやすくなる。

そうすることで、全体として、ポジティブな方向に進んでいくのだ。

僕は、今、非化石証書という環境クレジットの販売の責任者をやっているが、とても意味のあることたわと思っている。

非化石証書だけでは、すべては解決できないが、非化石証書もできなければ、もっと大きなことには、たどり着くことは出来ないからだ。

そうやって気候変動へのリテラシーが高まり、次の取り組みができるのだと確信している。

■最後に

地球を守るために、まずはできることから。
今排出量されたCO2のうち、5分の1は、1万年後も大気中に残り続けるらしい。

未来のためにも、今を生きる人たち、一人ひとりが、本気で考えないといけない。

#地球の未来のために僕が決断したこと #ビルゲイツ #カーボンニュートラル #脱炭素

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