おばちゃん無敵説。

世代別でどこがいちばん活力があって元気いっぱいか選手権をしたら、こども世代と優勝争いをしてくるのは確実におばちゃん世代だろうと確信している。
この場合は私みたいなアラサーおばさんを指すのではない。5060喜んで!な、パワフルおばちゃん達だ。
いろんなテナントが入った複合施設で働いているので、休憩室やエレベーターなどで高校生からおばちゃんまで幅広い年齢層の従業員を見る機会があるのだが、若者は基本下を向いて携帯をいじっているし、私の様な絶賛子育て世代は日々をこなすことで疲れ切っている。仕事仲間とゲラゲラ笑いながら楽しそうにしてるのはいつでもおばちゃんたちだ。
そんな姿を見ると、おばちゃんって無敵すぎだろといつも思う。きっとどの人も外には見せないけれど私がこれまで生きてきて経験してきた以上に色んな経験をしてきてて、今わたしが日々考えている子育てや仕事のモヤっとする気持ちもすでに全部乗り越えちゃってて、そんなこんなでいつのまにか子どもも手が離れたのでさぁこれからは自分の時間でーす!みたいな境地にいるように見える。勝手な想像だけど。
もちろんその年代ごとに悩み事があって尽きることはないのだろうけど、自分以上に歳を重ねていてイキイキしているおじちゃんおばちゃんを見ていると人間としての余裕が全然違うなと感じる。
仕事が主に荷受けの作業なのでお隣のテナントさんの荷受けの人と顔見知りになることも少なくないのだが、そこのおじちゃんおばちゃんと世間話をしているともう孫がいるとか最近年金貰いだしたなんて言っているのだから驚く。私なんかよりもずっと元気に山積みの段ボールを動かしまくって仕事している。
定年をとっくのとうに過ぎたスーパーのおじちゃんは昼から入って1日9時間働き、夜中に帰る生活を送っている。スーパーのお仕事なのに、出社のときはスーツじゃないと落ち着かないんだよねといつも綺麗なスーツで現れるおじちゃんがとてもかっこよく見える。
年末年始あのおばちゃん見なかったな〜と思っていたら、年始に久々に会ったときに年の瀬に旦那さんが亡くなってバタバタしてたんだと報告してくれた。ひとりになったからまだまだ働かないとだわ〜と笑顔で言うおばちゃんの度量いうか覚悟みたいなものを目の当たりにして、当たり前だけど私ってまだまだ若造だと思った。もう完敗すぎる。
私は今30代で日々やらないといけないことに追われてて、あーめんどくせー!って発狂しそうになることが多々あるけれど、将来はこういう風に活力に溢れたおじちゃんおばちゃんのようになりたいと思った。そう考えると現在進行形で起こってる色んな悩みや不安も全力で向き合ってやるよ!と思えてしまうんだからあのおじちゃんおばちゃん達にまた元気を貰ってしまった。やっぱり無敵すぎる。
あの境地に行くまでに私はこれからも色々な経験を積んでいくんだろう。それこそ娘の結婚にも立ち会えるかもしれない。そのときにはこの独り言みたいなエッセイなのかコラムなのかを自費出版して式に参加した娘の友達に配り回ろうかな。死ぬほど怒られるだろうな。
あー早く無敵のおばちゃんになりたい。

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