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カリグラフィーの学び

カリグラフィーの学校に通い出した9年前、フランス語がまだまだ覚束ない私にとっては毎回先生が言っていることが理解出来ず、電子辞書で言葉を調べ、緊張しながらのレッスンでしたが、それでもカリグラフィーを学ぶのが楽しくて仕方ありませんでした。
私は書道の師範を持っていますが、書道で使う筆とカリグラフィーで使う羽ペンや金属のペン先とでは書き方が全く異なります。
最初は3mm幅のペン先で真っ直ぐの線が書けず悔しかったのを覚えています。
書道と同じで一回で書けるようになるものではありませんが、ペン先に慣れてくると徐々に線の太さの強弱がコントロールできていきます。
静かに自分と向き合う時間は瞑想という感じで、集中していると数時間があっという間に過ぎてしまいます。
パリでは主に3カ所のカリグラフィーアソシエーションがあります。私は全部の場所で習いましたが、先生によって教え方、同じ書体でも文字の形が微妙に違うのが興味深く、1つの書体でも沢山のバリエーションがあることを学びました。

国によって書体の名前が違ったり、昔はカリグラファーによって書体の名前が違ったり複雑ですが、興味深いところです。

今でも有名な先生のスタージュがあれば参加して学びを深めています。色んな先生に学ぶのは、私が生徒さんに教える時にとても役立ちます。

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