【エッセイ】すき家のおばちゃん
行きつけのすき家がある。居住地から徒歩1分圏内なので、一人暮らしの身としては使わない方が損だろう。私は店内に入ると決まって奥の席に座り、牛丼サラダセットを注文する。この行動は夜のルーティンの一つとして取り入れている。ほぼ毎日といっても過言ではない。「ありがとうございました!」と、どの店員も言ってくれる。仕事だからだと思うが、それでも心が温まる。
その中で、とあるおばちゃん店員だけ、私が店に入り席に腰掛けるなり元気に
「いつもありがとうございます!」
と言ってくれる。どうも私は常連として顔を覚えられたらしい。いつものセットを注文し、牛めしを掻き込み平らげ、私がご馳走様と言って店を出るとき、
「いつもありがとうございます。またお越しください!」
と言ってくれる。この「いつも」の破壊力よ。名も知らないおばちゃんが私の顔を認識してくれている。向こうも私の名前を知らないだろうに。また来よう。
そんなことを考えながら、今日の夕飯は自宅でご飯を炊き、味噌汁を作り、ドンキで買った豆腐とサラダチキンで優勝した。
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