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【ポケモンRSE】徘徊ラティ系を乱数調整の下手くそな人が厳選するはなし


はじめに

 つい最近、所用で急遽3世代を起動させたものの当時は厳選なんて頭の隅にもなく、ボックス内は未育成、蔓延る謎のニックネームたちなどカオス状態。

とはいえどうしても戦闘で使える強いポケモンが必要だったため色々調べた結果初めからやり直してラティオスを厳選することに。
が、無知が祟ってわりと苦労したため後で見返せるよう簡単にまとめたメモとなります。
内容としては徘徊ラティに関する情報と厳選過程の2つが主となります。

「エメラルド」での厳選プレイです。
なお、RSの個体値/徘徊ラティバグは触れません。


3世代の徘徊ラティ系基本情報

ステータスについて

捕まえた時の基本ステータスとしてはレベル40時のもので固定となります。そこまではいいのですが、

RSの場合は色々あって個体値がHとA以外0に固定。
Emの場合は殿堂入り後の強制イベントの関係で準備しづらい。
殿堂入り後の自宅のテレビの確認(RS)やママからの色の受け答え(Em)のイベント時に個体値と性格の決定が行われる。
徘徊系なのでシンクロ固定が効かない。

…と色々面倒なことになっています。
現状は取り敢えずまともな個体を手に入れたいならエメラルドで捕まえるのが一般的であると思います。(バグ利用していいならRSでもアリ)
「むげんのチケット」での厳選は流石に今の時代では厳しいです。

今回はエメループを利用した個体値調整を行います。

徘徊について

基本的にプレイヤーのエリア移動に応じてラティ達もマップを移動します。
またプレイヤーの位置とラティ達の位置が重なった際は草むら/水上エンカウント時に25%の確率で出現し、さらに「むしよけスプレー」系の効果の影響を受けます。
なお経験上の話ではありますが完全にランダムな移動をするわけでもなく、ある程度のルーチンらしきものが存在しています。

ここら辺の細かい話はまた後でするとして、最近の風の噂である程度この移動を調整できるっぽいことを聞きましたが真偽の程はいざ知らず。
位置を経過フレームから算出できるツールはあるらしい。

が、そもそも自分はそういった調整自体が下手ピッピなのでこの辺りはツール含めできるだけ使わずに理詰めでどうにかする方針です。

戦闘時について

基本的にラティ達は1ターン目で逃げます。
素早さが高ければ逃げる前に1発技が打てたり、「くろいまなざし」や「かげふみ」などで逃げ封じることもできますが正直「マスターボール」をさっさと投げた方が気が楽です。
なお逃げられない場合ラティ達は普通に技を打ってきます。

徘徊時の挙動

※正直試行回数が少ないのであくまで参考程度に

基本情報

まず特定のイベント後にラティ系がマップ上で徘徊するようになります。

赤く点滅するエリアに出現する

徘徊するルートに関してはホウエン全域ではなく、基本的にキンセツシティを境にマップ右半分のエリアを移動する形となっています。
またプレイヤーのエリア移動と同じでラティ系の移動もマップ上の道路、水道番号によって区分けされています。
(おくりびやま、ルネシティでのエンカは未検証です。)

ラティの移動範囲(赤)

これらの移動範囲内でプレイヤーのエリア移動を感知してラティも移動を行っています。

「そらをとぶ」による挙動

①「そらをとぶ」でラティ達の位置に比較的近い町へ移動しようとすると磁石の反発のごとく遠くへ移動する。

意図的に近くへ移動しようとするとそれを避けるような形で遠くへ移動する挙動がみられます。

開始位置(122番水道)
いきなり飛んで128番水道に移動
更に119番道路へ大逃げする

②ラティの位置から離れたところへ「そらをとぶ」で移動するとある程度はランダムに移動する。(プレイヤーから多少避けてはいるが)

元から離れている状態で現在のラティ位置から離れたところへ移動すると①のような挙動ではなくなり、多少ランダムに移動します。
なおプレイヤーとラティの位置関係とそらをとぶ場所によっては結果としてラティと位置が隣り合わせになるケースもあります。

初期位置(130番水道)
プレイヤーに近くなる形で132番道路に移動する
と思ったら今度は122番水道に移動する


「建物の出入り」による挙動

③プレイヤーがポケモンセンターや民家などの建物へ出入りするとラティは移動範囲内をランダムに移動する。

建物(町の施設だけではなく道中にある民家やカラクリ屋敷なども含めて)への出入りそれぞれにラティの移動フラグが建ち、プレイヤーの位置に関係なくランダムに移動する挙動が発生します。
厳選における一般的なラティの遭遇はこの挙動を利用しており、「そらをとぶ」手法では難しい「プレイヤーとラティの位置を重ねる、または隣合わせ(近くに置く)」をお手軽に再現することができます。
が、まぁ必ず事象が起こるわけではないのであくまでも確率が比較的高いだけという話です。

キンセツシティのポケモンセンター前。
ラティは133番水道に
ポケモンセンターに入場。
ラティは133番から跨いで130番水道に移動
ポケモンセンターから退出。
ラティは脈絡なく117番道路に移動


「陸路または海路でのエリア移動」による挙動

④徒歩や自転車、波乗りなどによって陸路または海路によるエリア移動を行うと基本的にラティは隣り合う移動可能エリアへ”移動しやすい”。

言葉の通り、通常の陸路または海路を用いたエリア移動に対してラティは比較的近い隣り合う移動可能エリアに移動します。
ただし絶対にその事象が起きるわけではなく、移動のハマり防止対策なのかループの脱出処置らしきランダム移動(大逃げ)が発生する場合があります。

今回の厳選ではこの挙動を大いに活用します。

キンセツシティからスタート。
初期位置(111番道路)
117番道路へ歩きで移動。
ラティは110番道路へ移動


厳選と遭遇方針

個体厳選

ポケモンの3世代、そしてエメラルドの厳選といえば「エメループ」を使用した疑似乱数の調整による状況再現です。
カートリッジ内のボタン電池が生きていればこの方法はできませんが、自分のもののは当の昔に切らしているので一応できます。

そもそも「電池が切れた状態のエメラルド(ルビー/サファイア)」はゲーム開始(リセット)時において生成される初期の疑似乱数が固定される形となっているため、単にすぐポケモンを捕まえて気に入らないならリセット…と動きを完全固定してしまうと似た個体のポケモンを何度も捕まえてしまう現象が起き、いわゆる意図しない状況再現が発生してしまいます。

が、この再現性を利用して特定のタイミングで任意の状況再現を行うというものがエメループ(疑似乱数の固定)を利用した厳選方法というわけです。
つまるところ人力TASみたいな感じです。

まぁエメループ厳選云々はやっている人が多いため細かい方法は端折ります。
目押しアクション乱数調整全部苦手の自分ができる最善の方法は試行錯誤して”とにかく試行回数を稼ぐ”ことです。


話は変わりまして、どこで目的個体の厳選すればいいかということですがエメラルドの場合は殿堂入り後のある強制イベントで行います。
具体的には「ママに”あか”か”あお”どちらかを答える選択肢」の決定タイミングです。

殿堂入り後自室から出ると強制的にパパに見つかる。
そして地獄への切符を入手。
その後臨時ニュースの強制イベントが入る。
ニュースの後ママにどちらかの色を答えることになる。

ここの決定タイミングで個体が全て決まる。

…とイベントによって準備する暇を与えられず強制的に選ばされます。
なので段取りよく厳選したい方は殿堂入り前(正確には四天王挑戦前)に念入りに準備しておく必要があります。

遭遇方法

ラティに(初)遭遇する方法はいくつかありますが、今回は先人の情報を参考に「キンセツシティを中心としたエリア往復」を行います。

一度遭遇さえしてしまえばこの方法で簡単に…

こうしたり、
こうしたり、
こうしたり、
こうしたりできます。

この方法は前項の「徘徊時の挙動」で取り上げた、

③プレイヤーがポケモンセンターや民家などの建物へ出入りするとラティは移動範囲内をランダムに移動する。
④徒歩や自転車、波乗りなどによって陸路または海路によるエリア移動を行うと基本的にラティは隣り合う移動可能エリアへ”移動しやすい”。

の現象を利用したものとなります。
手順としては、


(0)現在のラティの位置を図鑑で確認する。
(1)キンセツシティにある建物で出入りを行い、建物から出た時点での位置を図鑑で確認する。
(2)ラティが「ラティにエリア移動の択を押し付けられる位置」にいた場合はその「位置」を基準に町から出てエリア移動する。
(3)ラティ位置と重ならなかったら町へ戻り、(2)または(3)の作業を再度行う。
(4)位置が重なったら出るまで水上か草むらでエンカ作業を行う。


となります。
「ラティにエリア移動の択を押し付けられる位置」とは何ぞやという話ですが、これは「陸路または海路でのエリア移動」による挙動を利用して、キンセツシティに隣接する「110番道路」「111番道路」「117番道路」「118番道路」にラティを誘導させるための位置という意味合いです。

言葉だけでは分かりづらいと思いますので下にその「ラティにエリア移動の択を押し付けられる位置」の候補を挙げておきます。

手順の(1)でラティが上図の赤色の位置に移動したら(2)で青色のいずれかのエリアに移動します。
これによりキンセツシティの立地を利用してラティとの遭遇率を上げることができます。

なお自身の体感としては「110番道路」>「118番道路」>「111番道路」>「117番道路」の順で遭遇しやすかったです。

なお初遭遇の方法について、図鑑が機能しないため正直どのエリアにいるのか分からない関係上机上論になってしまいますが、択の条件に当てはまりやすい「110番道路」と「118番道路」のいずれか、もしくは両方をキンセツシティ経由でひたすらエンカウント周回するのが安定択だと思います。
(ルネ/サイユウシティの周りでも案外いけそうな気がしますが水上であるため常時エンカウントの処置を取らないといけなくなることを考え今回は却下しました。)


実機プレイ

◎準備
今回はエメラルドで厳選するためそれなりに下準備をしました。
まずは捕獲用の「マスターボール」1個
すぐに位置確認ができるよう「ポケモンコロシアム」に預けておいたラティオスを交換してあらかじめ図鑑登録
厳選ではとりあえずお世話になる「あまいかおり」持ちのトロピウスの捕獲(ついでに殿堂入り前に手持ちに入れておく。)
後はたまたま旅パにいた「はっこう」持ちのランターン。

これを殿堂入り前に済ませておきます。
ここまではゲーム内でのはなし。

マッスグマと同じくらい万能な子。
たまたま今回の厳選で使えそうだったため採用。
発光は意外と効果が如実に現れる特性で有能です。

続いて目的の個体を探すために必要なシンプルタイマーとエメループ君を手元の近くに装備。

今回はエメループ君の調査で5892Fの個体に決定。

5892F 性格:臆病、個体値 16-01-31-29-23-31 の個体


◎厳選開始

エメタイマーに5892Fと入力し、ゲームのリセットと同時に計測開始。
まずは件の選択肢でタイマーが0になるまで待ち、0になると同時に選択し決定。ここが一番の気力の使いどころ。

今回はラティオスを捕まえるので”あお”を選択
シンプルタイマーにフレームだけカウントしてもらっても
自分の腕では上手くいかないためサウンドを有効化。意外と便利。

その後ラティを捜索。今回は「118番道路」で位置が重なる。

実は記事用の画像を取りながら厳選していたので
前に貼った画像と同じものだったりします。

そしてラティと邂逅。有無を言わさず捕獲。

違和感のある捕獲済みマーク
ぶっちゃけラティにマスボはわりと似合うと思う

捕獲後ステータスを確認し目的の個体だったため厳選(とついでに記事用画像の収集)を終了。
おおよそ個体調整に20数回掛かりました。(時間は色々平行してやっていたので大体数時間程度)

バトルフロンティア攻略の救世主。

そんなわけで大して乱数調整やアクションができない人でも一応徘徊ラティの厳選を達成することができました。

補足

◎先頭のポケモンのレベル
このラティ厳選においは遭遇の有無に関わらず先頭のポケモンのレベルを調整しておくと若干作業が楽になります。
一つは「ラティのレベル」≧「先頭のポケモンのレベル」>「その他野生のポケモンの最大レベル」という風にしておくことで「むしよけスプレー」系の効果を発生させながら厳選できるということ。
もう一つは「ラティ」か「その他野生のポケモン」なのか戦闘開始時の演出で判断できることです。

「草むら」にて先頭のポケモンのレベルより低い場合(野生)
「草むら」にて先頭のポケモンのレベルより高い場合(ラティ)
「水上」にて先頭のポケモンのレベルより低い場合(野生)
「水上」にて先頭のポケモンのレベルより高い場合(ラティ)

目安は大体レベル36~40程度です。(今回のトロピウスは流石に低かったので途中途中野生から逃げられませんでした。)
ちょっとした反省点です。

参考

今回は厳選と記事作成で色々情報を漁ったのでまとめて下記に参考元として置かせて頂きます。かなり多いのでご了承ください。

◎使用ツール
・エメループ君

・シンプルタイマー・Emtimer


◎参考元(敬省略)
・ラティアス・ラティオスゲット術

・ポケモンの館

・なんぞこれ

・アニヲタwiki(仮)

・ポケモンwiki

・ぽけりん

・no pain,no gain

・ラビットのゲームブログ

・タマ@タマみゆch

◎その他
記事作成中に本文で触れた「位置を経過フレームから算出できるツール」を見つけたためこちらもついでに掲載させて頂きます。

・ポケモンひみつきち - RSラティ徘徊位置確認ツール


おわりに

というわけで以上となります。
調べてみると色々情報が湧いて出てきて案外楽しかったという印象です。(厳選作業自体はそんなに面白みがありませんが。)

これを読んでちょっとラティ厳選してみるかぁとその気になってくれたら個人的に嬉しいです。そもそも厳選の仕組み自体は単純明快で既に先人の技術で気軽にできるようになっているのでなんやかんやハードルは低いと感じました。

ここまで読んで頂きありがとうございました。






おまけ:ラティオス捕獲の目的


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