鎌田俊『山羊の角』

鎌田俊『山羊の角』(恵曇舎)

こんにちは!コロナ騒動で外に出かける用事が軒並みなくなってしまい

ならばと本を読んだり映画を観たりと貧乏性全開で励んでいます。

3月は眠くなりやすい時期なので寝だめもしなきゃだし…。

呑気だな。

句集を読みます。5年前の句集。

  カラビナのしづかにひびく白露かな

  アイゼンを洗つてゐたる三日かな

登山の句が多かったです。登山グッズへの愛がひしひしと。

命かかってるもんなあ、と。

  抱けば子の熱きはらわた十三夜

吾子俳句もちらほら。重量感のある把握ですね。

  人間を愛せしあとの冬霞

幻想的ですな。ファンタジーめいた鑑賞もできそう。

雪女じゃなくて霞男……みたいな。

  外套のまま告解をはじめけり

洋画のワンシーンのよう。

  元日やわが日の本は神のくに

この句は能天気に感じてしまって、嫌だなと思いました。森喜朗……。

  雲の峰どの少年も無銘なり

こういう取り合わせもやややり尽くされたように感じてしまい…。


20代の頃に「ルート17」という若手の俳句グループがあって、

そこで何回か句会や吟行をご一緒させていただいたことがあったなあ。

飄々とした方だった記憶。現在は「河」副主宰兼編集長なんですね。



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