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2018.9.16 Pinch & Peverelist Present / In Deep

今日は本来であれば出勤日なんだけど、前日までに先の仕事をあらかた片付けてしまったので、18時スタートの会議までは休みという、ものすごくイレギュラーな日。朝ゆっくり目に起きて(普段が仕事柄、4時半起き6時半出社なので...)、Spotifyの月別「後で聴く」プレイリストに放り込んだアルバムを、Boseのモニタースピーカーで鳴らしながら、2つの図書館で借りた10冊くらいの本を順番に読破していくという、最近ののんびりした休日の午前中ルーティンをこなす。これで、もうちょっと涼しくなると、6時くらいから利根川の土手を、radikoのタイムフリーやラジオクラウドのマイリストに保存した半年くらい前の番組をゆるゆる消化しながら1時間ちょっとウォーキングするというルーティンが増える。

午後は読んだ本を返却する為、会社近くの図書館に行ったり、書泉ブックタワーを上から下まで巡回して新刊本をチェックしたり、アキヨドで今気になってるBluetoothのヘッドホンの実機を見て、このくらいの値段だとこのくらいの作りなんだな、と確認したりして、会議30分前にのんびり出社。19時すぎに会議終わり、21時前まで議事録を途中まで作成して22時すぎに帰宅。明日からも2連休なので、まったりしながらradikoタイムフリーで「菊地成孔 粋な夜電波」と「上坂すみれ ハートをつければかわいかろう」という毎週土曜日に聴いてるラジオ番組の先週分を消化して寝る。

今日の一枚はスピーカーでちゃんと鳴らして聴きたかったPinch & Peverelist編集のコンピ。とうとうアーティスト名・アルバム名でGoogle検索かけても、日本語でのテキストがひとつも見つからなかった...のでResident Advisorのウェブサイトから記事を引用。

Pinch and Peverelist are releasing a new compilation tomorrow that features music from their respective labels, Tectonic and Livity Sound, ahead of a North American tour. In Deep collects previously released tracks from both UK bass pioneers as well as Kowton, PHON.O, Forest Drive West, Mumdance and Randomer, among other artists from their label rosters. Bringing together techno, dubstep, jungle and grime, it's packaged both as a continuous DJ mix and as a compilation with separate tracks.

UKのダブステップ・グライムやディープなテクノから派生する音楽を具にチェックしている人ならPinchやPeverelistという名前にも馴染みがあるだろうけど、それ以外のジャンルのファンまでクロスオーバーする様な活動スタイルでは無いので、少しだけネットで見つけた記事を引用します。

PinchのRA日本語ウェブサイトで読めるインタビュー。

これは2014年のインタビュー記事だけど、今に通じる重要な発言が沢山あって、今読んでも興味深い。この中でかなりの文字数を割いて語られているMumdanceについては、彼がこの時期にRinse.fmのレギュラープログラムで毎週2時間にわたるダブステップ・グライム・ハードテクノ・インダストリアルがごちゃまぜになった実験放送を楽しみに聴いてたので、すごくよくわかる。

2016年のRedbullのウェブサイトでのMumdanceインタビュー記事。Pinchの名前も出て来る。

今回のコンピのもうひとりの主役Peverelistと、自身が運営するLivity SoundについてHigher Frequencyの2017年の記事。

2010年突入以降、メインストリームのダブステップが顕著に大バコ仕様のレイヴミュージックとなり、サウンドシステムの起源から離れていく一方で、ブリストル発の〈Livity Sound〉は未踏の領域を切り拓き、既存の枠組みを押し広げながら、新たな可能性を模索してきた。プロジェクト的な役割も果たすべくレーベルの運営を手掛けているのは、〈Punch Drunk〉も主宰するTom FordことPeverelistとJoe CowtonことKowtonの2人。そして2011年にカタログの2番目を手がけたAsusuを引き込み、この3人を中心としながら、多様な音楽からの影響をもとにUKガラージ、テクノ、ハウス、グライム、ジャングルといったスタイルを超越する変種サウンドを生み出してきた。そして、彼らのコンセプトの「生命力と、ラスタ文化において精神的な健康」を意味する〈Livity Sound〉の通り、レコードで聴くことができたサウンドをさらに有機的にグルーヴさせている。2012年からは〈Livity Sound〉を逆からスペリングした姉妹レーベル〈Dnuos Ytivil〉も始動させ、BatuやSimo Cellといったシーンではまだ無名のアーティストも時折フックアップしながらも依然として当初のコンセプトに近づく世界を作り続けている。

こちらもUKはブリストル発のダークなベースミュージックを発展させた現在進行形のダンスミュージック。「ブリストル」という地名を聴いて、Massive AttackやPortisheadのイメージで止まってしまっている人にこそ、彼の地のシリアスなダンスミュージック(NOT享楽的な資本主義EDM。それはそれで需要と役割・意味があると思うので、否定はせず、しっかり線引きをする。)はここまで進化・異形化しているサンプラーとして、このコンピを大きめのスピーカーで鳴らして、そこからMumdanceやLogos、Hodgeなんかの音源を掘り下げていくと面白いと思う。

Pinchのインタビューでも触れられていたPinchとMumdanceの共作EP。PinchのレーベルTectonicから。

 このジャンルにおけるもう一人の重要人物LogosとMumdanceによる2016年のコンピレーションアルバム。今聴いても全然古くなく、むしろジャスト。彼らの感覚は早すぎる。


毎日聴いた音楽についての感想を1日1枚ずつ書いています。日々の瑣末な雑事についてのメモもちょっと書いてます。