見出し画像

歯医者さん

夫が数日前から歯医者に行きたいと言い出した。実は私もそろそろ歯医者に行かねばと思っていたところだったのでちょうど良い。我々はこの辺に越して来てまだ一年にも満たないので行きつけの歯医者があるわけではない。まずはググって適当なクリニックを探すところから始めた。

歯医者は複数回通い続ける必要がある場合がほとんどなので通いやすさは重要。かといって、近いからというだけで選びたくもない。クリニックの所在地とレビューの星の数を基準に幾つか検討して見た。

あるクリニックはレビューの件数が数十件あって星の数も4.5だったのでページを開いてみた。歯科医自身に対する評価は高く、星5つのレビューも多い中、星1つや星2つのレビューが混ざっている。それらはいずれも受付の女性の感じ悪さに対する低評価だった。どうやら受付の女性は複数人いて、その場にいない患者の悪口を待合室にいる他の患者達の前で口にするらしい。しかも、あるレビュアーはそのレビューを書いた後そのクリニックから二度と来るなと電話があったとまで後日談を追加している。その一件だけなら信憑性を疑うが、他にも似たようなレビューが数件ある。興味が湧いたのでそこに予約の電話を入れてみた。残念ながらそのクリニックは来週まで予約で埋まっていたので諦めて他を探すことにした。

結局、レビューの数が10件未満ではあるが星5つという最高評価のクリニックに行くことになった。予約を入れるための電話では先方がすでに埋まっている予約スケジュールをやりくりして急患(夫)を入れてくれたのがわかった。「少しお待たせする場合もあるかもしれませんが…」と前もって注意も受けた。

このクリニックは歯科医と歯科衛生士の2人だけで回していて、所謂受付の女性はいない。歯科衛生士が受付を兼務しているのだ。たまに電話が延々鳴り続けることはあるが、それ以外は効率よく機能している。余裕を持って予約を組んでいるのだろう。だからこそ夫みたいな急な患者も隙間に入れる余裕があるのだ。その余裕が施術自体にも表れていて、治療を受ける側にも安心感をもたらす。

夫は右奥のブリッジが外れてしまっていたのだが、昨日はとりあえず仮止めをしてもらった。あいにく、家に戻って食事をしていたら再び外れてしまったので直ちにクリニックに電話を入れた。今すぐ来てくれたら対応できると言われたので急いで再訪。「temporary(一時的な)な処置とは言ったけどこれじゃtemporary過ぎたね」と笑いながら歯科医は再度仮止めをしてくれた。「もしまた外れたらすぐに電話をちょうだい」と快く送り出してくれた。

夫も私もこの歯科医がとても気に入った。
五つ星評価は信頼できるものだった。

しかし、その場にいない患者の悪口を待合室にいる他の患者に聞こえよがしに口にする受付嬢がいるクリニックというのも未だ気になるが…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?