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マイナス

今朝は久々に書きたい事がなかなか思いつかない。5時半に目覚めてから既に1時間が経過。5時から7時の間の2時間で何かを書き上げるという暗黙のルールをゆるーくではあるが自分に課している。

実際は昨夜、明日はこれについて書こうと既に決めていた題材はあった。と一旦は過去形にしたがそのまま予定していた題材を採用することにする。

我が家の庭の人工芝を本物の芝に植え替えてから2週間、我々の目からみてもまぁまぁ順調に定着していると判断している。

昨日の夕方、庭で植物の手入れをしていた夫からちょっと来てくれと呼ばれた。そういう場合、大抵通りがかりの人が何か声をかけてきたので通訳をしてくれという合図なのだ。案の定、庭に出てみると夫の視線の先には犬の散歩途中の男性が立っていた。

「何でしょうか?」
とその男性に向かって尋ねると
「芝がところどころ茶色くなってますね。」
とおっしゃる。
「まだ植え替えたばかりなので根が完全に張っていないからかもしれません。ついこの前まで人工芝だったのを本物の芝に替えたばかりなので」
と説明すると
「はい、いつも散歩の途中ここを通るので知ってます。では、失礼」
と立ち去った。

「アイツを覚えているか?」
と夫が訊いてきたが私は全くピンと来ず。
「竹の葉の事を言ってきたヤツだ。」
と言われてようやく思い出した。

以前も同じように夫に呼ばれて庭に出てみると、男性が我が家の庭を眺めながら
「掃除が大変ですね」
と言うので私がポカンとしていると
「竹の葉がたくさん散って。」
とつけ足した。それだけ言って気が済んだのかその時もそそくさと立ち去った。

数時間後に夕食を食べながら夫が
「今度マイナスが通りかかったら、どこに住んでいるのか尋ねてくれ。」
と言い出した。
ポカンとしている私に夫は続けた。
「さっきの『芝が茶色い』と言ってたヤツだよ。いつもネガティブなコメントばかりするからあだ名はマイナス。住んでいるところを確認してヤツの庭がどんなに綺麗に整えられているか見に行ってやろう!」

朝からネガティブな事について書くのもどうかと思って一旦はボツにした題材だが書かずにはいられなかった。

通りがかりの人にピッタリのあだ名をつけるという夫の隠れた才能を自慢したかったのだ。

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