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美術検定2級を終えて

こんにちは。先週の土曜日、美術検定2級の受験を終えました。

正直、手応えはあまりないのですが、次回受けることになった場合の備忘録として、また、これから美術検定2級を受ける方にとって何かしらの手助けになれば良いなと思い、書かせて頂きます。

1.使用テキスト

美術検定は公式テキストが多く、どれを使えば良いのか迷いましたが、私は以下の5冊を主に使用しました。

①『改訂版 西洋・日本美術史の基本』

②『続 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2級公式テキスト』

③『知る、わかる、みえる 美術検定2級問題 応用編』

④『もっと深める 美術の歴史 一問一答 美術検定2級練習問題』

⑤『アートの裏側を知るキーワード』

私は問題を解かないと覚えられないタイプなので、問題集を2冊用意しました。

上記の5冊のほかにも、『インターネットミュージアム』や『美術手帖』といったアート関係のニュースサイトを閲覧しました。また、Bunkamuraの「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」展や東京国立博物館の常設展に行ったり、これまで足を運んできた展覧会の図録も読みました。実際に作品を鑑賞することで、培ってきた知識によって作品の見方が変わったことに気付き、学習のモチベーションも上がるので、可能であれば美術館・博物館に行くのもおすすめです!

2.勉強時間

私は試験2か月前の9月上旬から勉強を開始しました。しかし、就職活動で少し鬱っぽくなってしまったことから、なかなか勉強を進められない日があり、結構ギリギリになってしまいました。

勉強の進行スケジュールは以下の通りです。

9月上旬~下旬:『改訂版 西洋・日本美術史の基本』『続 西洋・日本美       術史の基本』の通読

10月上旬~:セクションごとにテキストをまとめ、問題集を解いていく

11月試験1週間前:『アートの裏側を知るキーワード』をさらっと読む


3.勉強法のポイント

美術検定は我流の勉強法で臨む方が多いと思います。私の勉強法で、「これは役に立ったな」と思ったことを挙げていきます。

・美術史問題はまとめた方が良い

2021年時点で、2級は美術史問題が80問出題されます。範囲も、西洋美術史・日本美術史・現代美術・東洋美術・工芸デザインと膨大です。また、時代や国が入り組んでいるため、テキストを眺めたり問題を解くだけでなく、自分でまとめ直した方が整理できます。

ただ、私は「時間がかかるし、途中で面倒臭くなって頓挫しそう」という理由からノートに手書きではなく、パソコンにひたすら打ち込んでまとめました。手で書いた方が覚えられるとは思いますが、パソコンでまとめる場合も頭の中で整理をしながらの作業のため、思ったよりも覚えられました。また、パソコンだと図を挿入できるため、オリジナルの図版資料が作成できるのも長所だと思います。

・テキストをひとまず通読する

美術史は流れを把握することがポイントのため、どの時代にどの作品・運動があったのかをきちんと理解しておく必要があります。そのためにも、テキストは何回も読み込んだ方が良いです。

よく「テキストの最初(西洋美術史の原始美術)から順番に覚えようとすると、テキスト後半の日本美術まで手が回らなくなるから、好きな時代から勉強した方が良い」と言われます。もちろんそれも大事だと思いますが、勉強時間に余裕がある方は、テキストを一度ざっとで良いので順番に通読して、試験内容全体を把握してから学習を進めた方が良いと思います。

試験範囲が本当に膨大のため、どれだけあるのか把握し、どのように学習を進めればいいのか対策を立ててから進めることが重要のように思われます。


以上が、私が美術検定2級を受験して得たことです。この記事を読んでくださった受験者の方の勉強に、少しでも役立てたら光栄です。

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