ワン=ビサカ

現代サッカーにおいてサイドバックは重要なポジションになってきました。
プレミアの強豪チーム、欧州のトップチームはどこもスペシャルなサイドバックが居ます。むしろそんなサイドバックが居ないチームが上位に居られないと言えるほど重要なポジションになってきたと思えます。
リバプールの強力な両サイドバックはもちろん、アーセナルもそこが固定できると安定します。チェルシーはリースジェームスが目立つと攻撃にハリが出るし、オーリエーの調子が良いときのスパーズは強いと思う。シティの偽サイドバックは少々特殊ですが、ポイントになる点は同じ。レスター躍動の原因も強力な両サイドバックは大きいかと。

マンチェスターの右サイドバックは費用対効果抜群のワンビサカ。
この人のストロングポイントは1対1で負けない守備。範囲が広いクリーンな深いスライディングは見事で、エバートンのバルサも狙う怪物候補リシャルリソンを完封したり、シティのスターリングとのマッチアップは見応え十分です。
守備面では申し分の無いワンビサカも、攻撃面では不満が残ります。基本的に身体能力を活かしたドリブルは出たとこ勝負な感じで、スペースや連携を考えたドリブルでは無く、えぐってからのクロスもどこかテキトーな感じで精度が低いです。ただこれは彼だけのせいではなく、マンUの戦術にも問題があると見てます。
右サイドで組まされる事の多いジェームズは右のライン際で張ってることが多く、ワンビサカの上がるスペースを消してるし、シティやリバプールのように攻撃のパターンが無い中でのサイドバックはワンパターンな上下動に陥ってしまい独力で局面を打開するのは難しくさせてます。連携の無いサイド突破はクロスも読みやすいので守備陣も対応しやすいように思えます。

ワンビサカで見てみたいのがセンターバックでの起用。彼のペナルティエリア内での強い守備は屈強なプレミアのフォワード達にも敗けないと思う。身長はそこまで高くないので空中戦は不安ですが、バイエルンのアラバとか見てるとワンビサカでも通用しそう。
マンUでは、若手のウイリアムズが攻撃面では面白い。大舞台でも物怖じしないのが良い!ルークショーも気の利いた上がりは健在で、この二人が同サイドでは勿体無い。
そこでウイリアムズを右に回して、少々スピードに欠けるマグワイアの相方に不安定なリンデロフ、怪我がちなバイリーでは無くワンビサカ。この布陣を見てみたい。
もしこれがハマってセンターバックでも行けると今度はイングランド代表でのポジションも見えてきます。現状右サイドは激戦区。ワールドクラスとも言われるTAA、アトレチコのトリッピアー、シティのウォーカーはセンターバックも出来る利便性。ワンビサカは4番手か。
それに比べセンターバックは足りない印象。普段マグワイアとの連携が取れれば代表でも優位かと。

こんな妄想させるワンビサカ。
彼のポテンシャルはまだまだです。

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