フリが本物になる

騙し騙しやっていく。かっこいいフリをする。誰よりもかっこいいフリをする。自信あるフリをする。できそうなやつのフリをする。

ずっと猫背だった。弱く見えた。胸を張って自信あるフリをした。いつからか、胸を張る癖がついていて、自身もついていた。不思議だ。
天然でバカそうだった。喋るのが遅くてやる気がなく見られた。だから、賢そうなフリをした。大人ぽいフリをした。いつからか、賢くなって大人ぽくなっていた。周りの評価が真逆になった。面白かった。

フリと本物が2つある。フリが染み付くと、本物と徐々に重なっていく。グラデーションになる。いずれ重なっていく。ごちゃごちゃになって、果たしてこれはフリなのか?本物の自分なのか?どっちなんだ。。。こうなる感覚がある。ドッキング成功だ。ベジータとカカロットのフュージョン。ベジットの誕生だ。

だから、これを読んだ自分に言いたい。できないことをできないという素直さも大事だ。しかし、なんとなく全体的なできそうな雰囲気を醸し出せ。それは自分に嘘をつかないように、空いた部分を埋めたくなる人間の心理から、フリは本物になり得るのだ。

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