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[Alexandros]「Where's My Potato?」全曲解説 ~全てはここから~

 こんにちは。今回はサッカーの話ではなく大好きなバンド[Alexandros]について書いていこうと思います。

 最近はNHKの18祭にも出演しているなど露出を増やしているバンドですが、「ワタリドリくらいしか知らない...」という人も多いのではないでしょうか。もったいない!!!!アルバムにしか入っていないような”マイナーな”曲も名曲揃いですし、まずはとにかく色々聞いてほしい!!


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 出典:音楽ナタリー


 というわけで(?)、まずはファーストアルバム「Where's My Potato?」を紹介していきます。音楽的な素養は全くないのですが、個人的な見所(聴き所)などを完全主観で語っていきます。何か曲は聴いてみたいけど、どこを聴けばいいのか分からない...そんな人にぜひ読んでもらえたら嬉しいです。


「Where's My Potato?」


 2010年に発売された[Champagne]時代のファーストアルバムです。この時期はまだドラムがサトヤスではありませんでした。ユニークなタイトルは同居時代の「冷蔵庫入れてた俺のジャガイモ知らない?」的なエピソードに由来するそうです。アルバム全体を表すとすれば、

「色々やりたいしアイデアは湧いてくるけど、やっぱりUKロックってカッコいいよな!」

 なんせ[Champagne]って名付けるくらいoasisの大ファンですから(「Champagne Supernova」というoasisの名曲が由来)、根底には確実にそれがあります。メンバーにもそれぞれルーツがありつつ、このアルバムでは洋平さんが強く主導してたんじゃないか、という感じです。
 とにかく、バンドの歴史はこのアルバムから始まりました。最近でもなお、ライブでは欠かせない曲がたくさん入っています。


1.Burger Queen

five...four...というカウントダウンから始まるインストゥルメンタルの1曲。未だにライブSEの定番で、この曲が始まると無性にテンションが上がります。ちなみにSleepless in Brooklynの限定版に収録されているリミックス(ZOZOマリンで行われたVIP PARTYのSE)もめちゃくちゃカッコいいです。最後の女性が話してる台詞も面白いですね。このセリフでライブが終わることもあります。

2.She's Very

略称は「シズベリ」。「英語詞と日本語詞が入り混じった歌詞」というバンドの特徴がキレイに出た曲です。今でもライブでやればかなり盛り上がる曲で、演奏頻度もそこそこ高い!「シーズベリー!」と一緒に叫ぶのが定番になっています。あと、注目してほしいのは47秒くらいの「チリン」という音。これは鍵の音で、「アルバム2曲目に鍵の音が入る」というのは一種のお約束になっていました(4thアルバムまで確認できます)。最近の曲でもたまに鍵の音が聞こえる曲があり、ファンが「鍵の音だ!」とか騒いでたらこれのことだと思ってください。

3.For Freedom

略称「フォーフリ」。アルバムのリード曲で、これもライブの定番曲です!最後の「オイッ」の前に「行くぞ○○!!」というひろさんのシャウトが入ります。あとライブだと2サビでアレンジ入れることがありそれがいいですね。サビのベースラインが大好き。大サビの「ドドシャン!ドドシャン!」も好き。そして3曲目にして磯部コーラスが入ります。

4.Untitled

前曲とは打って変わって静かな入り。おそらく、バンドにとって非常に大切な曲です。大事なライブでは高頻度で歌われます。「絶対にスターになってやる」という決意表明を自信満々に歌った歌詞と、徐々に盛り上がっていく曲調、最後のギターソロ、美しいひろさんのコーラス。この頃の曲はかなりoasis(というよりUKロック?)の影響を感じられますね。あとベースが目立ってて最高!

5.I Don't Know (who you are)

何といっても聴き所は「Don't know who you are !」のところ。3人で歌ってるのかな?と思うんですが、声が若いし素の声感が凄い!Cメロの発音とかめちゃくちゃカッコいいですが、ライブでは久しくやってないですね。

6.Yeah Yeah Yeah

また盛り上がり曲です。かなり分かりやすい「歌える曲」なのでライブでも割とやってます。大きな声で「Yeah!」と叫ぶのも楽しいですが、個人的には黙って白井&磯部の「Yeah!」を堪能するのもオススメです。

7.Da la la la

この間の九州ツアーで初めて聴きました。多分相当久しぶりだったんじゃないでしょうか。今後やるかどうかは知りません。これも「ダラララ!」と叫ぶと楽しいですが、2人のコーラスも楽しめる曲です。あと「right now!」「but you do!」や最後の変調(?)もポイントですね。

8.Wet Paint

略称「ウェッペ」。アルバムの中でも異色の爽やかな曲です。バンドの特徴でもある幅の広さは1stアルバムから出てます。アウトロ(?)の「洋風ごった煮」感がいいですね(伝われ)。相当ライブではやってないんじゃないかな~と思ったらNO MEANINGツアーでやってました。結構本人たちも好きなのかも。

9.Don't Fuck With Yoohei Kawakami

前の曲から続く爽やかな入りから一転、かなりヘビーな曲調に。ライブだともっとヘビーになります。モッシュ、ダイブ起こり放題。あと後半にまーくんがゴリッゴリのギターソロ入れる。「音源にはないけどガシガシ弾いちゃうよ」シリーズの第1弾。結構頻度は高め。「爽やかなバンドなので爽やかな曲やります」というMCからはこの曲が始まります。タイトルは「With Yoohei Kawakami」なのにライブで「Don't Fuck With Me!」って叫ぶのは磯部&白井なのが面白い。

10.de Mexico

個人的には2番目に好きな曲なのですが、一度も生で聴いたことがありません。いい加減聴きたい。曲自体は、かなりUKロック、oasis。めちゃくちゃカッコいい。僕はこのバンドの歌詞に魅力を感じたことはあんまりなくて、そもそも歌詞を聴くバンドではないと思うんですけど、この曲の歌詞はすごい好きです。一見何言ってるのか訳分かんないんだけど、裏側にある「お前を虜にしてやる」っていう自信をひしひしと感じます。全く売れてない1stアルバムの段階でこれですからね。Untitledからは自信と裏返しの不安を感じるんですが、これは純度100%の自信。それでいて、めっちゃ語感が良い。ついつい口ずさみたくなるメロディとフレーズです。あとは長尺のコーラスが最高ですね~~あ~~ライブで聴きたい。ちょいちょいやってるんだけどなあ...

11.かえりみち

アルバムとしては10曲目のde Mexicoがラストで、この曲は“アンコール”という捉え方も出来ると思います。ライブ終了後にはこの曲が流れるのがお約束。ステージの写真を撮ったりし終えて、余韻に浸りきるタイミングで「ラ~スナ~イ」ときたら思わず口ずさんでしまいます。これまたひろさんのコーラスが良いですね。


おわりに

 というわけで、[Champagne]時代の1stアルバム「Where's My Potato?」について書いてみました。当然最近の曲とは雰囲気も全然違うし、テクニックについても今ほど洗練されてはいないと思います。
 それでも、ライブでやれば盛り上がる曲、そしてファンにとって思い入れの強い曲も多いのがこのアルバムです。バンドを追うとなったら外せない1枚でしょう。もし、初めてCDを聴くときやライブに行くとき、これを読んで少しでも気になった曲や気に入った曲ができてくれれば嬉しいです。

 あと、お気付きかもしれないですが僕は「コーラス」というものが大好きなので、今後違うアルバムについてやったとしたらコーラスについての言及はめっちゃ多くなると思います。ボーカルはもちろんのこと、
「コーラス、ベース、ギターソロ」
この3つが最高なのが[Alexandros]というバンドなのです。

おわり



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