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【創作語り】ついなちゃん二次創作に関する解説

今日はふと思いついて、ワタクシが手掛けるついなちゃん二時創作について語ろうと思う訳です。

本編【鬼っ子ハンターついなちゃん】(以下【本編】)を追っている方には既に御馴染みですが、同作には立ちはだかる強敵として【目ひとつ鬼】("まひとつおに"或いは"めひとつおに"と読みます)と言うキャラクターが登場します。
その詳しい設定に関してはこの場では省きます(ネタバレ回避)が、普段は厚柿市にある喫茶店のアルバイトとして社会に潜伏している事だけは記しておきます。
そして、ワタクシのついなちゃん二時創作(以下「拙作」)にはこのキャラクターの多次元同位体として【明智連】(あけち・むらじ)と言うキャラクターが存在します。【明智】の姓は本編準拠です(本編作中ではついなちゃんに【明智の兄やん】と呼ばれています)。
ただ、拙作は【何者かがアカシックレコードを書き換え時空を改変したパラレルワールド】と言う体を取る事と、目ひとつ鬼とは異なる共通の敵(アカシックレコード改竄の犯人)が存在する為、本編とは少しだけ毛色が違ったキャラクターになっています。
以前、それとなく作品内で触れた事ではありますが、近頃新たな読者の方が増えたので改めて説明する事にしました。

ざっくり言ってしまうと、実は厳密には【目ひとつ鬼=明智連】では無いのです。拙作における明智連と言うキャラクターは、時空改変で消滅寸前だった目ひとつ鬼が、別の神格と融合して誕生した存在だったりします。

消滅寸前だった目ひとつ鬼と融合した神格の名は【天目一箇神】(あまのまひとつのかみ)と言い、嘗て蹈鞴氏(たたらし。製鉄業の人々)に崇拝を受けていた単眼蓬髪の異形の神です。三重県桑名市の多度大社の別宮に祀られる龍神・一目連大神と同一視される事もあります(拙作では別箇の神格として設定しました)。
因みに【連(むらじ)】と言う名は一目連大神が天目一箇神と同一視される事に因みつけました。

どうしてこのような設定を思いついたかと言うと、先ずは目ひとつ鬼について軽く調べたら天目一箇神や一目連大神の情報が共にヒットし、そこから話を膨らませたと言うのがあります。また、ラスボスとも呼べるキャラクターを味方につけるには相当な理由が無いとダメだよね…と考えた事にも依ります(そう言えば以前、狐面党幹部筆頭・八蜂鞠ククリさんを主役に据えてスローライフものを書いた際、創作仲間から「ヴィランにスローライフを過ごさせるってどうなの」と指摘を受け、一度は作品の公開を差し止めて界隈にご心配をかけた事がございました)。

同時に、時空改変による【バグ】をより判りやすく描写すると言う思惑もあります。一例をあげると、本編と拙作では目ひとつ鬼(そして連)が普段身を置いている喫茶店は名前が異なります。本編では【Ayo】(あよ)と言う店名ですが、拙作では【Zorro】(ゾロ、スペイン語で狐の意)となっています。これは時空改変により改変後の世界にバグが生じた事を表す為に盛り込んだ要素のひとつです。

ともあれ、本編では凶悪なヴィランだった目ひとつ鬼は、拙作の次元では蹈鞴氏が崇めるカミの後継と言う別の側面を得るに至りました。

こう言うぶっ飛んだ設定を持ち出しても「原作レイプだ!」と騒がれないのがついなちゃん二時創作に置ける最大の良さだと思います。まぁ、やり過ぎたり、実在の人物に迷惑がかかるような創作は厳に慎むべきではありますが。

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