2022 全日本2歳優駿(JpnⅠ)

昭和25(1950)年創設の歴史長い重賞だが、ダートグレード競走になったのは1997年からで、更に国際舞台で活躍する馬を輩出させるため2018年から国際競走に指定された。
現在は国際グレード格付けがされていないが、近いうちに実現を目指しているところだ。
先日もダート重賞の体系化を確立させるために南関東三冠レースのダートグレード競走化が発表されたばかりだが、ダート路線も世界レベルを目指すためにようやく動き出したといったところだろう。

南関東だけでなく中央や他地方からの参戦もあって、正真正銘の2歳ダート王決定戦だが、近5年の所属別成績を見ると
中央=3-4-2-16
南関東=2-1-3-18
他地区=0-0-0-19
と、中央vs南関東の構図。
かつてはラブミーチャン(笠松)やハッピースプリント(門別)といった他地区の馬からも優勝馬が出ていたが、近年は不振をかこっている現状で、今年も余程の強豪が出てこない限りは中央と南関東の争いとみていいだろう。

但し、例年出走数が多い指定交流からの臨戦は(0-2-3-19)と勝ち切れておらず、逆に好成績なのは(3-1-1-5)の中央1勝クラス組
近5年で3勝だが、その顔触れを見ると

2017 ルヴァンスレーヴ プラタナス賞0.4差=2馬身半差➊着
2018 ノーヴァレンダ もちの木賞0.7差=4馬身差➊着
2021 ドライスタウト オキザリス賞0.9差=5馬身差➊着

いずれも圧勝からの臨戦馬だった。
逆に➋着との着差0.3以下の辛勝だった馬は(0-0-1-4)と不振をかこっていることから、中心に据えるのは前走1勝ク圧勝の中央馬でいいだろう。
そうなると、本命は自ずと決まって来る。

◎⑬ペリエ―ル

本命はペリエ―ル、この馬の一強とみる。

2戦2勝で、そのいずれもが➋着以下を3馬身半千切る圧勝
特にデビュー戦の札幌1700m新馬戦で負かした相手をみると
➋着 ユティタム 次走未勝利戦➊着
➌着 ピッチパーフェクト 次走未勝利戦➊着→プラタナス賞➌着
➍着 アレクサ 次走未勝利戦➊着
➐着 フクチャンキング 次々走未勝利戦➊着
4頭が2戦目以降も勝ち上がり、特に2秒以上離されて最下位だったフクチャンキングでさえ3戦目の未勝利戦を勝ち抜けたことからも、ハイレベルな新馬戦だったと言える。
前走のオキザリス賞も向こう正面で不利を被りながら➋着以下をコンマ6差=3馬身半千切る圧勝していることで、左回りに対する不安も一掃。
いずれも正攻法での競馬で圧倒しているのは強みで、小回りと左回りいずれもクリアしていることからも、ここで崩れることはないとみる。

人気の一角オマツリオトコは前走兵庫JGを勝っての臨戦だが、近5年で前走兵庫JG組は(0-2-2-8)と勝ち切れておらず、特に➊着馬は(0-1-0-4)と不振。
馬券外の4頭中3頭が1400mまでの経験しかなかった馬で、マイルに延長のうえ強豪が揃う一戦で壁にぶつかっている。
オマツリオトコ自身も距離経験は1400mまでで、今回も距離の壁にぶつかる可能性が高いとみる。

今年は➋着以下が混線の見立て、ならば◎ペリエ―ルの単複一本勝負で遊んでみたい。


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