2023札幌記念(GⅡ)

毎年のようにGⅠ級が顔を出し、夏競馬としては高いメンバーレベルが多い”スーパーGⅡ”。
今年もGⅠ馬3頭が出走、GⅠ馬券内馬も5頭というメンバー構成で、”GⅠに近いGⅡ”。
GⅡでは珍しい定量戦だけに人気上位が順当に一戦……かと思いきや、1番人気の勝利は2011年のトーセンジョーダンが最後で、目下11連敗中。
函館開催だった2013年を除けば、

2012年 ダークシャドウ 1.7倍 2着
2014年 ゴールドシップ☆ 1.8倍 2着
2015年 トーホウジャッカル☆ 2.9倍 8着
2016年 モーリス☆ 1.6倍 2着
2017年 ヤマカツエース 2.7倍 3着
2018年 マカヒキ☆ 4.3倍 2着
2019年 フィエールマン☆ 2.3倍 3着
2020年 ラッキーライラック☆ 1.9倍 3着
2021年 ラヴズオンリーユー☆ 1.9倍 2着
2022年 ソダシ☆ 3.3倍 5着
☆=GⅠ馬

といった感じで、1倍台でも簡単に負けているのが札幌記念の1人気馬、昨年も前年覇者のソダシが5着と1人気を裏切っており、GⅠ馬だからといって1人気を簡単に信頼できない一戦でもあります。
但し、この時期にしてはメンバーレベルが高いGⅡだけあって5人気以内総崩れは一頭もなく、二桁人気馬の食い込みもGⅠ馬不在だった2017年のみと大穴の出番がなく、今年も実力伯仲のレースとみていいでしょう。

それを踏まえて、今年の札幌記念の本命馬。

◎⑬プログノーシス


昨年の覇者④ジャックドールが2走前にGⅠを制したこともあって人気の中心になっているが、その取捨選択が最大のポイント。
昨年はパンサラッサの存在で番手競馬からの押し切りだったが、今年も同様の競馬で押し切れるかどうかでしょう。
今回は人気を背負うだけに目標になりやすく、外に⑨アフリカンゴールドと⑮ユニコーンライオンといった同競馬が存在、内には番手競馬に強い②ウインマリリンもおり、未明の降雨でパンパンの良馬場にならないことで緩みのない流れが予想され、それらの間の枠に入ったジャックドールにとっては難しい競馬が予想されます。
定量戦で施行された2006年以降は連覇例はなく、昨年もソダシが馬券外に敗れている点も踏まえると、相手の一頭に押さえるにとどめ、狙いは賞金加算必須な上がり馬から。

そんなわけで本命は⑬プログノーシス
全成績[5‐2‐1‐1]で、唯一の馬券外だった中日新聞杯[4着]も勝ち馬からコンマ1差だった点を踏まえれば、底を見せていない一頭といってよく、2走前に重賞初制覇だった金鯱賞から香港GⅠ敗戦[2着]を経ての臨戦は昨年のジャックドールと同じ臨戦過程。
その前走にしても、勝ったのが香港最強馬ロマンチックウォリアーで、最後方からの末脚は目立った一戦。
今回は5戦5勝の鞍上・川田に戻し、揉まれにくい外目の枠に入ったことでレースしやすくなったのは好材料で、ここを制してGⅠ戦線に殴り込みに期待したい。

◎⑬プログノーシス
△①ソーヴァリアント
△④シャフリヤール
△⑤ジャックドール
△⑥ダノンベルーガ
△⑫ヒシイグアス







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