見出し画像

自動車メーカー 社名と車名の由来

LAMBORGHINI

ランボルギーニの社名そのものは創業者の「フェルッチオ・ランボルギーニ」の名前からとったもので、エンブレムはフェルッチオが牡牛座だということもあって闘牛のシルエットが使われています。車名に関しては創立初期こそ350GTや400GTのように排気量を象徴するようなネーミングでしたが3台目以降は闘牛にまつわる言葉を使いはじめました。

  • ISLERO 1940年代に英雄的闘牛士を死に追いやった闘牛名

  • MIURA ISLEROを飼育していた牧場名

  • ESPADA 闘牛士が使う剣の意

  • JALPA 闘牛の品種名

  • URRACO 闘牛名

  • DIABLO 19世紀に実在した伝説の闘牛名

  • MURCIELAGO 全身に24本も剣を刺されても生き延びた不死身の闘牛名

  • REVENTON 1943年に闘牛士フェリックス・グスマンを殺した闘牛名

  • GALLARDO 18世紀スペインの闘牛飼育家の名

  • HURACAN 19世紀のスペインの闘牛名

  • AVENTADOR スペインはサラゴサの闘牛場で活躍していた闘牛名


MASERATI

MASERATIという名前の由来は、創業者であるアルフィエーリ・マセラティ、エットレ・マセラティ、エルネスト・マセラティの3兄弟に由来しています。車名は3500 GTやBi-Turboといったエンジンの仕様、QuattroPorte(4ドア)といった車の特徴、を車名にする場合もありますが、「風」や「優勝したレース」にまつわる言葉由来の車名が多いです。

風にまつわる言葉由来

  • GHIBLI リビアの高地から地中海地方に吹き込む埃を含んだ熱風

  • KHAMSIN エジプト砂漠地帯で季節的に吹き荒れる熱く激しい砂嵐

  • KARIF ゴビ砂漠周辺の砂塵を伴う北東の風

  • SHAMAL ペルシャ湾岸地域で吹く砂塵を伴った強風

  • BORA アルプス山脈からアドリア海へ吹き降ろす寒たい地方風

  • MISTRAL フランス南東部に吹く地方風

優勝したレースにまつわる言葉由来

  • MEXICO メキシコで開催されるグランプリレース

  • SEBLING アメリカ合衆国で開催される12時間耐久レース

  • INDY アメリカ合衆国で開催されるモータースポーツイベント

  • KYALAMI 南アフリカ共和国にあるサーキット場


VolksWagen

Volkはドイツ語で「国民・大衆」の意味、Wagenは「車」という意味です。 「大衆のための車」で、いつも身近な存在であってほしいという意味が込められています。VolksWagenもMaserati同様に「風」をモチーフにした車名が多いです。

風にまつわる言葉由来

  • GOLF メキシコ湾に吹く風

  • BORA アドレア海沿岸を吹き抜けるさわやかな風

  • PASSAT メキシコ湾流に発生する貿易風(偏西風)

  • JETTA ジェット気流

  • SCIRROCCO 北アフリカから地中海へと吹き込む砂塵を含んだ熱風

  • SANTANA カリフォルニア州やメキシコで秋に吹く季節風

  • VENT ポルトガルからイタリアに向けて吹く風


LOTUS

ロータスの車名は「Eではじまる名前」が通例となっています。創始者であるコリン・チャップマンは自分が設計/製造したロータスの最初のロードカーをMark Iと名付けることに。それ以降は「Mark+ローマ数字」という伝統が続きますが1956年に「Mark XI」が誕生しようという段階になったときコリンは「Mark(マーク)」をその命名から外すことを決めたとされています。「XI」であれば問題はないものの、「11(イレブン)」と表記した場合「II(ツー)」と間違われる可能性を懸念し「XI」を「ELEVEN」とアルファベットで記載するようにしたのが「Eではじまる名前」のスタートなのだそうです。

  • Esprit

  • Elite

  • Exige

  • Evora

  • Elan

  • Exel

  • Eclat

  • Elise

  • Europe

  • Evija

  • Emira


その他のメーカー

上記にて取り上げたメーカー以外についてはコチラのサイトが詳しいです。
https://www.carnameemblem.com/


点と点

こうやって色々と調べていくと面白いんですよね。何かが作られるには、まずコンセプトという基盤というか柱があり、そのコンセプトに沿ったデザインがありネーミングがあります。その商品を売るためのプロモーションまでも考えられていて、そういった点と点の全てが繋がっていること/実は線だったということに気づくと、ちょっと感動すら覚えますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?