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マイクロソフト「Build 2024」速報まとめ

マイクロソフトの開発者向け主要イベント「Build 2024」が開幕しました。世界中から約20万人が登録する一大イベントで、今年のテーマはズバリ「AI」。同社が描く、AIが織りなす未来とは一体どのようなものなのでしょうか。

🚀 Microsoft Copilotが切り拓く、AI時代の新たな地平とは?

今回のBuildで最も注目を集めたのが、Microsoft Copilotのアップデートです。これまで舞台裏で開発者を支えてきたCopilotが、より能動的に議論に参加し、プロジェクトを前に進める「Team Copilot」へと進化します。

会議の進行役としてアジェンダを管理し、チャットでは重要情報にフラグを立て、プロジェクトマネージャーとしてすべてのタスクが円滑に進むよう支援する。そんな頼もしい存在になるというのです。人間とAIの新たなコラボレーションの形が、ここに生まれようとしています。

💡 Real-Time Intelligenceで、より迅速な意思決定を実現

マイクロソフトの統合データ基盤「Microsoft Fabric」に、新機能のReal-Time Intelligenceが加わりました。リアルタイムかつ大量のデータを、取り込み時に即座に分析。ビジネス上の意思決定をより迅速かつ適切に行えるようサポートしてくれます。

レーシングチームのDener Motorsportでは、このReal-Time Intelligenceを活用し、最適なパフォーマンスを維持しながらドライバーの安全性も高めているそうです。ビジネスの現場に、より的確な判断をもたらしてくれそうですね。

🎓 教育現場を変革するAI。Khan Academyとの新たな取り組み

教育の現場にもAIの波が押し寄せます。マイクロソフトは教育コンテンツで有名なKhan Academyと提携し、AI活用の学習アシスタント「Khanmigo for Teachers」の提供を発表しました。

Khanmigoは、教師の管理作業を自動化し、生徒との対話に集中できる時間を増やしてくれるとのこと。また、マイクロソフト製のAIモデルにより、手頃な価格で個別最適化された数学指導の実現にも取り組んでいくそうです。テクノロジーの力で、教育をもっと豊かにしていく。そんな未来が見えてきました。

🖥️ Azureの新サービスが、開発者のAI活用を強力に後押し

開発者のAI活用を後押しする、数々の新しいAzureサービスも発表されました。

「Azure OpenAI Service」では、最新の言語モデルGPT-4などをいち早く利用可能に。さらに、クラウドでもエッジでも最適化されたAIモデル「Phi-3」も提供開始。より多くの開発者に、最先端のAIを届けられるようになります。

また、要求の厳しいAIワークロード向けに最適化された新しい仮想マシンのプレビューも開始。自社開発のプロセッサ「Azure Cobalt 100」を搭載し、同等のAzure VMと比べ最大40%の性能向上を実現するそうです。AIの研究開発を、どんどん加速させてくれそうですね。

マイクロソフトとそのパートナー企業から、実に60もの新製品やサービスが発表されたBuild 2024。技術革新の中心に、「AI」の2文字がくっきりと浮かび上がりました。

AIを味方につけた開発者やビジネスパーソンたちが、これからどんな未来を切り拓いていくのか。Build 2024で示されたビジョンに、ワクワクが止まりません。

引き続き、マイクロソフトとAIの最新動向を、このニュースレターでお届けしていきます。次号もお楽しみに!

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