LINEが統合した背景を考えると合理的?
LINEとの経営統合は端的に今後の限界が見えたからなんだよね。よくSBGが買収したとか言うけど、2019年時点でもはや買収する価値はない。企業も慈善事業じゃないからね。儲かると判断して初めてM&Aを実行しようとする。LINEがどんなに魅力的でも将来性を考えると買収したところでってなる。だから買収じゃなくて経営統合という判断になったんだと思う。
仮に買収するとしてもNaverが拒否すると敵対的になるわけで、それはアスクルで分かる通り、孫さん自身としても極力避けたいし、陣取り合戦が終わったメッセージアプリでプレミアムによる上乗せ&敵対的買収による金額を考えるとそれはまずいからね。
この時は1.5兆円ってなっていたらしい。で、結局上場から廃止までは大体1兆円前後。だから何でもかんでも買収すればいいってものじゃない。MSみたいに金余りでってことなら仕方ないけどね。ただ、MSは単に買収へたなだけだけど。
もちろん1.5兆円が1兆円に下がったのは結果論なのはある。ただ、国内だけのアプリよりも世界のアプリの方がいいって言うのは間違いない。そして世界のアプリの方がってなるとGDPRのようにリスクが付きまとうのも事実。
NaverもLINEについては韓国系日本人である孫さんの会社とならいいだろうってなったのもあるだろうし、孫さんが成功した実績を評価してもあるだろうね。ただLINEとの統合はZHD側からのアプローチ。それを結局SBGの孫さんとNaverの経営陣が話し合って「統合していいんじゃない?」となった感じかな。
これは個人的に思ったことを改めて書くだけなんだけど、Naverは別にLINEを売る理由がないんだよね。成長性とか言うけど、そんなの全ての企業に言えることで、成長性が鈍化したから売るって言うことにはならない。そしてSBGもLINEを買収する理由がない。これも同じく成長戦が鈍化したものを買う馬鹿はいないという話。
だからお互いにいい線なのが経営統合。売上高が圧倒的にヤフーの方が上だけど、利益やユーザー数、使い勝手、時価総額からするとほんとトントンだと思う。だからそういうのも含めて対等統合にしたんだと思う。
統合が発表された時点では正直いらないよね。だって成長性がないから。でも2014年の時は実際確かに魅力的にはなっていたかもしれない。ただ、勢力図を見るとWhatsAppとWeChatが最大勢力でLINEは日本と数ヶ国だけだからそれを考えると買収してもってなるんじゃないかなぁ。
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