Zホールディングスが統合した後低迷しているのは様々な要因があると思う

ZHDの株価低迷は、業績ももちろんだけど希薄化が大きいわけで、つまり発行株式数が多いということ。でもそれをどうにかしたくてもどうにかできないよね。なぜなら親会社のAHDが65%を持っていて、流動性的にも限界なわけで、SBKKかNAVERが株式を売却なりしてしまうと50%対50%にならず格差が出てしまう。

まぁ統合の弊害だよね。確かに親会社が65%も持っているのは多いとは思う。ただ、特殊な統合だったからであって普通は起こりえないこと。ITに弱い日本が焦ってやってしまった案件だよねぇ。そもそも敗者同士の統合だからね。

業績が上がってもその分希薄化しているからプラスマイナスゼロってなっているわけで、それを市場参加者(株主)から評価されていないのが現状。

そもそもZHD側からの話らしいけど、NAVERは実際将来性ってことで連結を外してでもZHDにあげたんだろうけど、統合っていう時点で売却の意思がない。どっちかが譲らないと大きく株価が動くことはないよね。譲るっていうのは例えばAlphabetでいうと、ラリーペイジが表に出る役だからセルゲイブリンよりは株の持ち分比率が少ない、みたいな話。

そういう感じでどっちかが表役として株を多く保持するってやらないと無理なんだろうけど、それも「ZHD側からの提案なのにSBKKが連結なのはNAVERよりも企業規模がデカいから」に他ならないと思うから無理。だからさらにそこからNAVERが譲歩して株を売ってSBKKより比率が減るって言うのはない異様に思う。

厳密に言えばSBKKが50%、NAVERが42.25%、NAVER J HUBが7.75%なんだよね。これはNAVERが規模が小さいゆえのLINEを非公開化するうえで資金面で仕方なしの対処がJ HUBというペーパーカンパニーを作ることだったのか、その方が税制上有利だからか、便宜上良かったからなのかは分からないけど、そう考えるとSBKKが50%って言う意味では表役ではある。スキーム上でしかないけど。

そもそも創業者が存在しないし雇われ社長という異端な企業同士だからこそ統合が可能だったわけで、そういう意味でもこうなることは分かってた感があるんだけどね。

希薄化してしまったのは仕方ないということ。ただでさえ連結を譲っているNAVERが株を売る意味も分からないし、連結を持っているSBKKが売る意味も分からない。

だから詰んでるよね。そしてこれは個人的な感想だけど、時価総額3兆円の30%が約1兆円だから、統合前と大差ないから両社Win-Winであるというのがまた厄介。なぜ厄介なの?って言ったら普通はそれで5兆円とか目指すんだろうけどと言う話。3兆円で両社困らないからね。

孫さん自体はZHDはもう割とどうでもよくて今はSBGのSVFに忙しいから話が合ってじゃあ統合すれば?って感じなんだろうね。でもZHDからするとかなり凄い出来事ってなっているんだと思う。

自分はZHD自体は持ち上げてはいるんだけどね。


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