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キャリコン2級初チャレンジ②【20代後半男性】

 不安に押し切られ2級技能士を思い切って受験した限界矛盾キャリコンマン。論述試験は自信あり、面接試験では自信がないようだが、果たして結果は?以下前回の受験申込~当日受験の記事です。

結果発表

 3月下旬に試験結果が郵送で届き、内容は以下の通りでした。

学科試験は70点合格、実技試験は各項目全てが60点以上で合格

 学科は合格基準70点に対して余裕のある点数が取れてよかったです、インプットがされていることを確認でき、多少自信を持てました。
 面接試験の配点内訳も概ね予想通りでした、口頭試問では回答内容が尻すぼみなってしまったので、点数もそのまま右肩下がりな得点となっています。「面接試験は口頭試問が命」とにわかに聞いていましたが、その噂は概ね事実だなと実感しました。
 そして1番の問題は論述試験の52点ですね。何が問題かというと、論述は自己評価では合格している予想だったという点です。つまり自己評価と他者評価が乖離しており、自身の能力を適切に把握できていないことになります。自己の能力を過信してコンサルティングに臨むことは、結果としてクライアントに害を与えかねないことを頭では理解していましたが、こうして得点として事実を突きつけられたことがショックでした。
 一方で、実技の合計点のところを見ると61点と基準点を超えていたため、「平均的には合格レベルに達していた」とポジティブに解釈し、採点者からの応援メッセージと受け取りました(多分違う)。再受験してリベンジするぞ!!


反省点や気づきについて

 2級技能士の受験結果は不合格となりましたが、その過程で私の意識は以下のように変容しました。また、再受験に当たっての課題も明らかになりました。

自分の発言及び行動について、責任を持って説明できるようになること

 2級技能士のロールプレイ設定は「民間の相談機関の相談室~において、キャリアコンサルタントの役割を担っていると仮定」とされています。つまり有料でキャリアコンサルティングを行っていることが予想されます。有料でサービスを提供するということは、当然そのサービスに対価を払うだけの価値が必要です。そしてコンサルティングが無形のサービスである以上、プロのコンサルタントは提供した価値を具体的に説明する必要、責任があると考えるようになりました。価値があるのかないのか分からないものに対して誰も対価(時間、金)を払いません。

演技することを辞めること(自己一致)

 技能士試験の受験を通じて、「試験に合格したい自分」と「クライアントのためにありたい自分」の両面自己不一致(矛盾)を起こしていることに気づけました。
 恥ずかしながら普段の仕事の中でもクライアントの主張していることに対して「そうはいっても現実的には厳しいよね」とか「矛盾したことを言っているなぁ」といった感情を持つ一方、様々な理由を言い訳にその矛盾等の問題を置き去りにしたまま(自己不一致を抱えたまま)クライアントに対応することがありました。問題に気づかないふりをしていた(演技していた)ことが問題だと気づきました。前述の通り、演技することで自分のコンサルティングの意図も分からなくなってしまうため、演技をやめること、自己一致を図ることを大事だと考えるようになりました。

論述試験の対策を行うこと

 論述の点数が低かったことについて、自分の書き方が悪く意図が正しく伝えられていなかったからなのか、あるいは書いた内容がおかしい(実力不足)から点数が低いのか、もしくはそれらの両方なのかについて特定する必要がありました。ただし、論述試験について自己評価では合格していたと考えていたため、適切な自己評価する能力が無いことが分かっています(涙)。この論述対策については合格者に対し指導をお願いする必要があると考えました。論述試験については模範解答も公開されておらず、一人の学習では限界があることに気づきました。


まとめ(伝えたいこと)

 今回の記事を総括し、伝えたいことをまとめると以下のようになります。

  • 筆記試験と実技試験はセットで受けて両方対策、経験すると気づきが多いからおすすめ。

  • 実技試験(論述・面接)は実践を意識した練習をした方が良い。

  • 実技試験に対する指導は合格者から受けよう。自己評価はやめよう。

  • 結果が不合格でも職業観の醸成等、良い気づきがあった。←若年者に特におすすめ

 受験を通じて多くの学び、気づきがありました。特に恥ずかしながら職業観が確立されていなかった私にとってはプロ意識について考えさせられる機会になり、社会人としての自覚を強めることができたように思います。20代等の若年の方が2級技能士の受験をする中では、自分が経験したような気付きを得ることもあるのではないかと思い、やはり若年の方にも受験はおすすめしたいと思います。
 また、社会人になると家庭を含め日々の忙しさに追われ、自己を深く鑑みることが難しくなってきます。試験対策を通じて自身の癖、強味、弱み等について自己理解を深められたのは試験結果が振るわなかったことを加味しても、受験して本当によかったと思っています。

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