高還元SESに関する噂を検証!(体制参画編)
高還元SESは体制参画できないの?
結論、できます。
私がこんなこと書くのもアレですが、「高還元SES」ってのは「高い給与設定しているSES企業」でしかなく、数多あるSES企業での1ジャンルにしか過ぎません。
各SES企業は、給与の決め方や案件の選び方、特化する領域など、市場に合わせ経営戦略をネリネリしますので、体制参画についてもその内の1つなわけです。
つまり、高還元であろうが従来型であろうが、体制参画する企業もあれば、そうでない企業もあるってことです。できる、できないではなく、するか、しないかってことです。
体制参画のメリデメについて整理
体制参画する、しないには理由があるわけですよね。この辺りはメリデメを整理することで見えてきます。
■メリット
・若手エンジニアがスキルアップできる
・業務系→Web系などスキルチェンジができる
・リーダー経験を積むことができる
■デメリット
・営業工数が増える
・案件終了となった際の影響が大きくなる
・リーダーの負担が増える
じゃあ、高還元SESのテクニケーションはどうなの?
メリット>デメリットと判断し、体制参画を推し進めてます。
現在、204名の社員が在籍しておりますが、転職理由の多くは「年収アップしたい」「スキルアップしたい」「スキルチェンジしたい」となります。体制参画することで、若手の方にはより良いスキルを習得いただき、中堅層の方にはリーダー経験を積むことで、市場価値の向上に繋げていただきたいと考えております。
デメリットについては、リーダーがフォローし損にならないような評価制度(年収早見表掲載してます→https://www.technication.co.jp/)を取り入れたり、2名~6名程度の体制とすることでリスクヘッジを行うなど工夫しております。営業工数についてはお察しいただきたく。
実際、体制でどんな案件入ってるの?
開発、インフラそれぞれ体制参画している事例をご紹介します。なぜJavaなのか、AWSなのかってのは後述します。
■モバイルアプリと顧客CRMを連携するハブシステム開発
<業務概要>
エンドユーザのセグメント配信による新規顧客の獲得および顧客満足度の上昇を目的とした、LINEやLINE WORKSなどのモバイルアプリとSalesforceなどの顧客CRMを連携するハブシステムの開発。
開発環境はAWS下でのJava+SpringBoot。PMはエンドユーザと要件定義を行いPLへ連携。PLは要件定義の技術的な支援から設計書の執筆、工程管理や受け入れテストの立ち会いまでPJ全体のフォローを実施。PGは詳細設計~結合テストまで主体的に担当。開発手法としては、ウォーターフォール型だが、複数PJを並行して対応するため、アジャイルに似た短期間(1~3か月)で開発を行う。
<体制>
K.Sさん(PM 33歳 男性)
S.Mさん(PL 34歳 男性)
H.Nさん(PG 28歳 女性)
<背景とその後>
H.Nさんは前職で未経験ながら経歴詐称(実務経験4年の体)でJava開発案件に参画。なんとか1年半やり切るが、会社への不信感が拭えず転職を決意し弊社へ入社。K.SさんとS.Mさんのフォローありきで本案件に参画し、1年経過した時点で実績が評価され単価5万円アップに成功。K.SさんとS.Mさんも単価アップし、K.Sさんは同一顧客の別PJへ単価100万円にて異動が確定。現在は弊社ベテランPMに業務を引き継ぎ中。
■加盟店審査・受付業務効率化システム統合基盤開発
<業務概要>
新機能の提供、安定した運用、コスト改善などを目的として、ユーザ毎に提供されていたシステム基盤を提供元環境に統合する加盟店審査・受付業務効率化システムの統合基盤開発。
AWS環境にて、CloudFormationを使用したIaC開発を行う。PoC環境、商用環境の設計からリリース、運用改善業務を担当し、基本設計~結合テスト、運用改善を目的とした機能の提案・追加等実施。チームリーダーは他メンバーへの技術支援、成果物レビュー等実施。SEは設計~結合テスト、運用業務を主に実施。基本的にはウォーターフォール型での開発だが、一部アジャイル的な開発部分もあり。
<体制>
T.Sさん(TL 31歳 男性)
S.Nさん(SE 28歳 女性)
O.Rさん(SE 26歳 男性)
<背景とその後>
O.RさんはCCNPを保有しており、前職ではオンプレ環境でのNW設計構築に携わっていた。リモートワークとの親和性の高さからクラウドエンジニアへのスキルチェンジを希望し弊社へ入社し本案件に参画。元々AWS経験のあるT.Sさん、S.Nさんのフォローを受け着実にクラウドエンジニアとしての経験を積むことができた。3名共単価アップに成功し、O.Rさんは1年半で14万円アップした。
なぜJavaやAWSなの?
体制参画を行うには「同じ技術要素の経験や関連知識を有している」ことが大前提となります。そういった意味では「市場ニーズの高い技術要素」ほどエンジニアの数が多くなり、体制を組みやすくなると言えます。
開発なら王道のJavaを始め、PythonやJavaScript、C#など、インフラなら需要の高いAWSやAzureなどのクラウド、汎用性の高いサーバやNWなどの技術要素は体制が組みやすくなります。反面、そもそも若手が居ない(やりたがらない)COBOLやエンジニアの数が少ないベンダー固有のアプリケーションなどは体制が組み辛くなります。
前述の通り、体制参画にはメリデメがあり、体制参画をするから良い会社、そうでないから悪い会社というわけではありません。転職を検討されている方は、あくまでも経営戦略の1要素として、総合的に会社の強みを分析し、総合的に判断することをオススメします。
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