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2023年1月にプレイして面白かったゲーム

早いもので今年に入ってからもうすぐ1ヶ月が経とうとしている。忙しくて創作はあまりできていないものの、なんだかんだ結構ゲームはやっていた。一本一本詳しくレビューする余裕は残念ながらないが、せっかくなので少しずつでも感想を書いてみようと思う。なお、ネタバレは極力避ける。

『Cult of the Lamb』


売り上げ100万本で、ゲームアワード2022のベストインディー部門にもノミネートされたカルト教団運営シミュレーション+見下ろし型ローグライクアクション。

もう文句なしの面白さだった。シミュレーションとアクションの両方の完成度が高く、双方がリンクする仕様も完成度が高い。
特筆すべきはカルト教団というテーマを存分に活用した様々な要素だ。信者を集め、信仰心を高めさせることで教祖であるプレイヤーは力を付けていくし、時に信者を生贄に捧げることでアクションゲームをコンティニューしたり、他の信者の能力を高めたりすることもできる。

そんなどす黒いテーマを持つ本作だが、主人公の子羊をはじめ可愛らしい雰囲気でまとめられていて、重苦しくなりすぎてないのも魅力だ。かといってシナリオは「異教の神々を粛清する」というまっすぐにダークなもので、バランスが取れている。翻訳についても、いい意味でソウルシリーズとかのダークファンタジーっぽい雰囲気が出ていて完成度は高い。ただ信者の声はあんまりかわいくない。


『Blind Drive』

目隠しをして道路のど真ん中を走り、両車線から迫り来る車を右へ左へ避けまくる。それだけのゲーム。

ここ最近で一番衝撃的なゲームだったと言っていい。画面に出るのは走行距離やUIのみ。それもオプションで消せるので、ヘッドホンの音だけで遊ぶことさえできるというとんでもない作品。シナリオも全て音声だけで進行する。
途中にはカーナビの音声に従ってカーブを曲がる場面や、車をわざと当てて倒すボス戦などもあり、結構バラエティに富んでいる。

とにかく臨場感がすごい。個人的にだが、ここまでプレイしていて勝手に体が動くゲームは初めてだった。思わずハンドルを切った方向に体が動いちゃう。

シナリオも「妙なギャング組織によって実験に巻き込まれる」というところからはじまり、いい感じにB級っぽくて良い。「自転車は轢いていいしライフが増える」とか、倫理観もゆるゆる。


『Olli Olli World』

ジャンプやグラインドなどのアクションで障害物を突破しつつ、トリックを決めてスコアを稼ぐ、結構シンプルでシビアなスケボーゲーム。
スケボーで世界が回っている独特の世界観が魅力で、カートゥーンでアメリカンなキャラクターデザインも素敵。キャラメイクが充実しているのも良い。

まだクリアはしていないが、時々やりたくなってしまうようなゲーム。


『REFLEXIA prototype ver.』

Steamでプレイ可能なアドベンチャーゲーム。無料なのでぜひ。
メタフィクションを前面に押し出して隠そうともしない作品で、物語自体にもそれが深く関わってくるのが新鮮だった。物凄く実験的なゲーム。


『Donut Dodo』

『ドンキーコング』や『パックマン』に影響を受けていることを隠そうともしない(パックマンに関しては訴訟されたら負けそう)、往年のアーケードゲームのスタイルや手触りを現代に蘇らせたゲーム。

移動とジャンプだけの操作に、スコア稼ぎが主眼となっているゲームシステム、1画面完結で左右の画面端が繋がっているステージなど、なにもかもがかつての名作に忠実。そんな本作だが、ひとつ往年のアーケードゲームと決定的に違うところがある。操作性がすごく良くなっているのだ。移動がスピーディだし、『スーパーマリオブラザーズ』で一般化したジャンプ中の左右移動ができるようになっている。これによりずっと遊んでしまう手触りの良さが実現していると感じた。

あと、本作を語る上で欠かせないのが、BGMが最高であるということだ。ファミコン音源を存分に活かした疾走感あふれる曲の数々は、これを聴くだけで本作をやる価値があると言っても差し支えない。

『洞窟物語』

言わずと知れた名作フリーゲーム。(上記URLは有料版。)個人的な話をすれば東方Projectと併せて僕が個人ゲーム制作に興味を持つ大きなきっかけとなった作品でもある。
初めてプレイしたのは小学5年生ぐらいのことで、もちろんクリアもしていたのだが、トゥルーエンドを見たことがなかった。というのも、裏ボスが難しすぎたのだ。しかも全4形態を手前の激ムズ道中含めてぶっ通しでクリアしなければいけないのだからまあキツい。それをこの度クリアした。
もちろん今やっても難しくはあったのだが、そこまでの時間をかけずクリアできたので、10年という年月の長さを感じたりした。


『ファミレスを享受せよ』

永遠のファミレス「ムーンパレス」へと迷い込むアドベンチャーゲーム。無料でブラウザから遊べるのでぜひ。
ファミレスにいる人々と会話することで話題を増やし、その話題からまた話を聞いてゆくというシステムがシンプルながら良くできている。

ドリンクバーで飲み物を注いで飲めたり、サイゼリヤの激ムズ間違い探しのパロディが入っていたりと少しコメディ的な要素もあるのだが、それらと同時に現れる「理解の及ばないもの」との対比が絶妙で、魅力的な雰囲気を形成している。



『ファイアーエムブレム エンゲージ』

言わずと知れたシミュレーションRPG。面白すぎる……。

ゲームシステムについては、新たに追加された、過去作キャラクターが霊のような形で顕現した存在である"紋章士"の力を借りるエンゲージが非常に楽しい。
超強力でド派手な活躍ができるが、ただ無鉄砲に使えばいいという訳ではなく、ターン制限があるので配置やタイミングなどかなり考えなければいけない。
全キャラがエンゲージ相手に対応したセリフを言ってくれるのも嬉しい。例えば、マルスとエンゲージしたキャラは「みんな、見ていてくれ!」をもじったセリフを言う。特にカムイの「私は選びました!」はやりこんだ『ファイアーエムブレムif』で散々聞いたので、今作のキャラたちがそれを言ってるだけでなんか嬉しくなる。
というか紋章士は12人以上登場するのにこの仕様を入れ込んでいるのすごい。声優さんどれだけボイス録ったんだ。

それ以外にも、本作は「ボイス量の暴力」とでも言うべき要素が多い。前作に引き続き、特定のキャラクターの組み合わせで会話イベントが発生する支援会話はフルボイスである。「特定の」とは言っても、少なくともシナリオの数は数百個規模なので恐ろしい。FEシリーズ常連の子安武人さんを筆頭に有名な声優さんもたくさん起用しているはずなのに恐ろしい話だ。

シナリオについて「現代風にした」とインタビューで言っていたが、実際にプレイしてみると、展開が早くてどんどんいろんなことが起こるし、かつ飲み込みやすくなっていてかなり読みやすい。前作の風花雪月はそういう意味ではゆっくりめの話運びだったのでかなり違いが感じられた。個人的には本作の方が好きかも。

序盤の山場に、自分の思い出の作品の強烈なリスペクトとオマージュが入っていたので震えた。同時に、過去作をもっとやってたらさらに楽しめたのかな〜とも思った。とはいえSFCなどの作品を今からやるのは少し身構えてしまうところがある。当然ながら最新作の方が圧倒的に遊びやすい訳で……。

不満点があるとすれば、ユニット=キャラクターの総数に対して出撃可能人数が今の所少なく感じることだ。かなり厳選しても漏れが出てしまったりするのが悲しい。ゴルドマリー、ユナカ、クラン、フランが特に好きです。



おわりです

FEエンゲージだけ文章量がおかしくなってしまった。実際プレイ時間で言えば圧倒的に長いので仕方ない。来月もたくさんゲームをしたい。長年積んでいた『世界樹の迷宮X』に手を出そうかとも思っています。

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