2023年2月にプレイして面白かったゲーム
先月に引き続き忙しく作品の投稿頻度も落ちてしまっていたが、ゲームはちょくちょくやっていたのでせめてもの足掻きとして今月もまとめてみようと思う。
ファイアーエムブレム エンゲージ
先月の記事でも触れていたが、2月の頭にクリアした。ストーリーは前に書いた通り分かりやすいものであることは間違いなかったが、「勢い」や「アツさ」をかなり重視したもので、苦手な人もいるかもしれないな〜と思った。とはいえエキスパンションパスで追加される邪竜の章はかなり楽しみ。
世界樹の迷宮X
アトラスが発売している、DSと3DSで展開されていたRPGシリーズの集大成的作品。『ウィザードリィ』のような古典的RPGの流れを汲んでいて、一人称目線で迷路上のマップを進み、DSの下画面に地図を描いていくのが大きな特徴だ。また、操作キャラクターはキャラメイク形式で作成し、デフォルトネームや詳細なバックグラウンドなどが決まっていないため、ロールプレイの自由度が高いのも印象的だ。
発売当時に買ったくせに長らく積んでいたのだが、友人が買ったのをきっかけに遊び始めたら結構ハマってしまった。シビアで緊張感のある戦闘がやはり魅力的で、つい集中して遊んでしまう。昔、一歩進むたびに地図の線を引いていくのが面倒に感じていた(自分が左利きだからかもしれない)のだが、自分が踏破したマスの周囲の壁を自動で書き込んでくれるオートマッピング昨日のおかげでほどよく快適になった。階段やドア等のアイコンを置くという作業は残っているし。
プレイし始めた数日後のニンテンドーダイレクトで『世界樹の迷宮1,2,3』のリマスターが来たので本当にビビった。新作の可能性が示唆されたのも嬉しい。
くるくるくるりん
たまたまニンダイ繋がりになったが、スイッチオンラインの追加パックで遊べるゲームボーイアドバンスのソフトとして収録されている作品である。『バンジョーとカズーイの大冒険』を遊ぶために加入していたのでなんか得した気分だった。
本作は単刀直入に表現するなら「電流イライラ棒の、棒が横長で常に回っている版」だ。言ってしまえばそれだけなのに、全く新しいゲーム性を生んでいるのがこのゲームのすごいところである。
当たり前だが、回転によって主人公機の当たり判定は連続的に変化し続ける。プレイヤーはそれを踏まえながら慎重に操作を行わなければならないのだ。途中のギミックとして、主人公機を当てると回転方向が逆転するバネも登場する。回転方向が変われば当たり判定の変化も違ったものになり、通れるルートも全く変わってくる。そういった要素を活用しながら、針の糸を通すような繊細なアクションをおこなっていくのは独特の面白さがある。
本作について言及しておきたいこととして、ものすごく難しいというのがある。本作のグラフィックや音楽はかわいらしく魅力的で長所の一つだが、このビジュアルに惹かれた小さな子供がデフォルトの難易度で遊んだら間違いなく心が折れると思う。それぐらいにはキツい。しかしながらゲームとして破綻しているかというとそうではなく、程よい緊張感と快感が得られるバランスにはなっているので、精密動作性に自信のある人にはおすすめの作品。
くるりんパラダイス
『くるくるくるりん』の続編として、同じくGBA向けに発売された作品。WiiU版バーチャルコンソールでプレイした。
なぜ買ったのかというと、もちろん前作が面白かったから遊びたくなったというのもあるが、もう一つ理由があった。BGMの中に大好きな曲があったのだ。
『ひみつの国』という曲で、エンディング直前の最終ステージで流れるものである。僕はこれをウェブ上で行われているランキング「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」の集計結果を約1000曲まとめた動画シリーズで5年以上前に初めて聴いて、大好きになったのだった。
ごく最近、好きすぎてその『ひみつの国』を耳コピした。
その後、なんとなく『くるりんパラダイス』で検索してみてビックリした。
WiiUでできるじゃん。
僕は勝手な思い込みで本作のプレイ難度が高いと思っていた。でもその実、手持ちのハードで700円で遊べたのだ。僕には買わないという選択肢は無かった。
そして実際に遊んだ訳だが、ゲームとしては前作の正当進化といった感じだった。一つ大きな変更点として、Rボタンで回転速度を一時的にあげられるというものがあって、これがゲームとしてのスピード感を向上していてなかなか良い変更だと思った。ボス戦として挿入されるミニゲームも色々な種類があって楽しめた。
そして『ひみつの国』に到達し、「生」でその曲を聴くに至ったのだった。うまく言い表せないけれど、やっぱりゲーム音楽をただ音楽として聴くのとプレイしながら聴くのとでは全然違うと思う。なんか感動した。
その後、先述の耳コピに手を加えてアレンジを制作した。
別に遊んだからそうしたというわけでもないが、ステージ背景と主人公機のヘリリンが組み込まれた動画も結構気に入っている。
Pizza Tower
本作はワリオランドシリーズに影響を受け制作された2Dアクションゲーム。実際に、ショルダーアタック的な攻撃やダッシュで障害物を壊せる仕様、主人公ペッピーノの変身アクション、ステージクリア後に逆走して制限時間内にステージから脱出するというシステムなどかなり多くの共通点が見受けられる。
YouTubeきっかけでタイトルを知り、Steamページを見てピンと来たので即購入し、その日のうちにクリアしてしまった。
名作の要素を踏襲していることを踏まえても極めて完成度の高い作品である。とにかく操作していて気持ち良く、壁すら走り、無限にジャンプしてしまう主人公の無敵っぷりも爽快だ。ワリオと同様に様々な姿へ変身できるのも楽しい。
かといってノーダメージで気持ちよく切り抜けるのはゲームスピードの速さも相まって難しい。また、収集アイテムなどの探索要素がかなりしっかり作られていて、やりごたえも十分。
何よりも魅力的なのがグラフィックだ。本作のグラフィックはカートゥーンネットワークで見覚えがあるような強烈なもので、しかも物凄くよく動く。一応フォーマットとしてはドット絵ではあるのだが、アニメーションがすごすぎてそんな感じはあまりしない。「操作していて気持ち良い」と書いたが、このアニメーションがその大きな理由の一つである。
単純に物量も多く、結構な量がいる敵モブそれぞれに「すごい勢いで走ってくる主人公に怯えて硬直する」一枚絵が用意されていたりもする。
また、音楽も外せない。グラフィックのめちゃくちゃさを反映したような激しくてノンジャンルな楽曲群が揃っていて最高。特に脱出用BGMとして何度も聴くことになる『It's Pizza Time』はここ最近聞いた音楽の中でも上位に入るかもしれない。
あとこちらも物量が多い。ステージ数は25個前後なのだが、サントラの曲数はなんと73曲となっている。1ステージが長いとはいえ、各ステージに1曲ずつ(場所によっては2曲以上)あてがわれているのは贅沢すぎると言うほかない。
「ビジュアルがマジで受け付けない」という人は間違いなくいるだろうが、少なくとも自分にはメチャクチャに刺さった作品だったし、クオリティも高かった。もっと知名度上がってもいい。
Hi-Fi RUSH
ベセスダソフトワークスより発売されている、全てがリズムに合わせて進行する3Dアクションゲーム。
ツイッターで絶賛している人を見かけて気になっており、また単純にリズムゲーム系は大好物だったので購入。
とにかく面白い!!!ダークソウルシリーズなどでも「この攻撃を避けたらこのタイミングで攻撃!」みたいに操作するのは結構よくあると思うが、本作はそのすべてをBGMのテンポに合わせて行う。しかも攻撃に合わせてギターの音色が鳴り響くので演奏してるような気分になったりもする。攻撃コマンドには「一拍開けてボタンを押す」みたいなものもあり、一筋縄ではいかない。
戦闘以外にも、『リズム天国』に収録されたミニゲームのような、リズムに乗って進行する様々な遊びが組み込まれており、全編通してノリノリでゲームを遊ばせてくれる(最高)。
シナリオも軽快なノリかつ分かりやすく、章の終わりにはきっちり続きが気になる展開を入れてくるかなりクオリティの高いものだ。
無論音楽も良い。戦闘中には激しいミックスに切り替わるなどのインタラクティブな仕掛けが多いのも魅力。オリジナル曲に加え、ナンバーガールの『INAZAWA CHAINSAW』など既存曲もここぞというタイミングで登場する。
海外のゲームではあるがきっちり翻訳されているのも魅力だ。言葉遣いやジョークも違和感なく訳されているし、声優さんも下野紘さんや小林ゆうさんなど(たぶん)を起用しておりかなり力が入れられている。買うまで日本語ボイスが用意されていると知らなかったのでかなり嬉しかった。
おわりです
先月分もそうだったけど、後半になるにつれて記憶が鮮明になるので長くなってしまっている。3月は『ベヨネッタ オリジンズ:セレッサと迷子の悪魔』が少し気になってます。