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AcuSenseカメラの設置方法と注意事項

⦁ カメラの設置
AcuSense機能をより正確に利用するために、IPカメラにはいくつかの取り付け条件とルールがあります。
これからは、いくつかのシナリオを例にして、より良い防犯システムを構築するための方法を説明します。
⦁ カメラの取付

⦁ カメラは、屋内では2~3m、屋外では3~8mの高さに設置することをお勧めします。塀などがある場合、設置高さはそれより高くなければなりません。
⦁ 俯角が10°以上であること、具体的には環境に応じて調整を行ってください。
⦁ レンズのミリ数によって、最大監視距離が異なります。具体的なミリ数での最大監視距離は以下のとおりです。これはあくまで参考値であり、シナリオによって異なる場合があります。

⦁ カメラ設置の際には、死角になる部分に注意が必要です。死角エリアの計算方法は以下の通りです。


D:死角アリア
H:設置高さ
α:垂直視野角
β:俯角

⦁ 検出領域のサイズ
検出領域は画像の1/4以上であることが必要です。つまり、縦方向の罫線は画像の縦サイズの1/4より長く、横方向の罫線は画像の横サイズの1/4より長くする必要があります。
⦁ 検出ターゲットのサイズ
ターゲットが大きすぎる状況は避けてください。AcuSense NVRは、画像の垂直サイズの1/16から1/2の間でターゲットサを分析することができます。例えば、カメラの解像度が1080pの場合、ターゲットの垂直方向のサイズは 64 から 540 ピクセルの間であるべきです。

次のシーンでは、ターゲットがほぼ画面全体を占めているので、ターゲット検出は難しいです。検出しやすくするためには、カメラの設置場所や角度などを調整し、ターゲットの大きさが適切なサイズになるようにすることをお勧めします。

⦁ 検出精度に関わる要因
⦁ 照度
シーンが暗すぎると、IPカメラやNVRはターゲットを正確に検出できません。以下のようなシーンでは、照明器具または低照度のカメラ(ColorVuカメラ)の使用が推奨されます。

⦁ 障害物
カメラの近くに障害物がある場合、誤報が発生します。また、大きな障害物は、本当に関心のあるターゲットを遮る可能性があります。下の写真のようなシーンは、検出の対象として適切ではありません。

⦁ 強い光
強い光の干渉により、ターゲットが検出しにくくなる場合があります。強い光は、一般的に強い背景光と強い前景光の2種類に分けられます。
⦁ 強い背景光は前景のターゲットを真っ暗にし、下の写真のように、廊下にいる男性が影のように見えます。このようなシーンでは、WDRまたはBLC機能を使用することが推奨されます。

⦁ 強い前景光は、通常、車のライト、フラッシュライト、太陽光の反射など、急激な光量変化によって発生します。このような強い光を避けるために、IPカメラの角度を変えるか、HLC機能付きのカメラを使用することをお勧めします。
⦁ 環境
⦁ 混雑環境:境界保護アラームは、立ち入り禁止区域や越境禁止区域にいる人間を検知するために使用することをお勧めします。下記のシーンは人が多すぎるため、膨大な数のアラームが発生し、推奨シーンではありません。


⦁ 鏡がある環境では、鏡像や影が誤報を起こしやすくなります。
⦁ 適切な検知ルール
カメラの設置に加えて、適切なルール設定も重要です。
例えば、下記写真のように左側のドアから出た人を検知したい。しかし、設定したラインは左側に寄りすぎています。人が出たらすぐ線を越えるので、NVRやIPカメラがターゲットを検出するのに十分な時間がありません。そのため、検出ルールをシーンの中心に設定することをお勧めします。


⦁ 検出ルールの設定位置
AcuSenseカメラは葉っぱや動物などから発生する誤報をフィルターすることができますが、静的なフィールドやオブジェクトにルールを設定することを強くお勧めします。あるお客様は、以下のシーンで草の上にラインクロッシングルールを設定しましたが、草は継続的に誤報を発し、NVRのスマートリソースとストレージスペースを占有してしまいました。


⦁ 焦点距離
焦点距離が小さすぎると、下図のように対象物が小さすぎて検出できなくなり、検出漏れの原因になります。そこで、シーンに応じた適切な焦点距離を選択する必要があるのです。


⦁ カメラの選定
ドームカメラはIRライトなどの反射が原因で誤報を起こしやすいため、屋外の場面にはお勧めしません。
⦁ 検出イベント
固定エリアの侵入検知には、「侵入検知/ラインクロージング(Intrusion/Line Crossing Detection)」の代わりに「領域入口検知/領域出口検知(Region Entrance/Exiting Detection)」を使用することが推奨されます。

⦁ 正しい設定例

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