Apple Silicon M1が世の中を変える時(2)

Think Simpleという本を書いたケン・シーガルはジョブズは「Smpleの杖」を持っていると言う。
そして、「〈シンプルの杖〉はアップル社内のコアバリューを象徴している」とも言っている。
初代のマッキントッシュを作る時に、ウォズは拡張スロットを作りたいと言ったらしい。
しかし、ジョブズはそれを許さず、むしろフロッピーディスクを省こうと主張した。
初期のiPhoneには、ホームボタンが付いていた。ジョブズはホームボタンを省こうと主張していたらしい。そして、ホームボタンはiPhoneXで無くなった。

iPadには(ハードウェア)キーボードをつけて欲しいというユーザが沢山いる。しかし、Appleはキーボードをつけないし、マウスもつけない。なぜなら、キーボードはタイプライターの遺産であり、マウスはジョブズ自身が作ったPCの遺産でもある。それをつけることはiPadでなくなるからである。

今回のM1チップはSoCの「シンプルの魔法の杖」にやられた感がある。メモリまでユニファイしてしまった。しかしジョブズが生きていたら、「なぜ、ネットワーク関連のチップをM1に統合しないのか?」と言いそうである。

どうやらジョブズは統合したいのではなく、「Simpleの魔法の杖」振り回していただけのような気がする。
この記事↓を読んでそう感じる。

https://gigazine.net/news/20201115-steve-jobs-unorthodox-management/

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