今話題の「コンティジョン」を見てみた

※このnoteには映画本編のネタバレが含まれているのでご注意ください。

日本では多少落ち着いたとはいえ、まだまだ世界はコロナパニックでもちきりの中、ネトフリにあったので「コンティジョン」見てみた。

2011年の映画なんだけど感染症が世界に広がりパニックになるというまさにタイムリーな内容だ。

映画を見る前にこういうきわめて現実に近い映画を見ることの意味について考えてみた。

一つは先の見えない現状のさなかで、きわめて類似した現象を映画というスクリーン越しに客観的に眺めることで、少しでも不安を静めたいというのがあげられる。
自分自身も感染はしてなくてもコロナの影響は受けているし、そうじゃない人なんて少なくとも日本にはいないと思う。
例えばどんよりした人が増えて、知らないうちに自分も気が沈むとかそういう些細なことでも影響を受けてることには変わりない。
実際自分自身もそんな不安をこの映画を見ることを通じて多少静めることができた。

もうひとつは、過去、現状を見つめなおし、少し先の未来を思い描くことだ。
この映画には特定の主人公は存在せず、何人かの人物にスポットが移っていく。
そこで感じたのは自分はどの人物にもなりえるということだ。
ここに出てくるのはありきたりな人ばかりだ。
当然立場が違えば感染症に対するリアクションも人それぞれだ。
自分がこの人だったら同じ行動をとってもおかしくないと思わされる場面が数多くあった。
例えばワクチン対策の最前線にいる人間であれば、秘密裡に自分に近しい人物にワクチンをあげるだろうし、感染源に近いけどワクチンを即入手できない立場であれば政府をゆする強硬手段に出るかもしれない。
きっと少し前までなら鼻で笑ってたようなこともこういう状況になってみると笑えないというか全然それありえるなってことばかりだった。
この映画では今実際に起こっていることやこれから先起こりうることが数多くみられる。
いわゆる衝撃のラストでもないので、現実に起こっていることも映画と同じような収束(といえるのかわからないが)へと向かっていく気がする。
過去、現在自分がコロナ問題に対する思考、行動を見つめなおして、これからどう考えて行動していけばいいのか。
この映画を通じて想像することで大きく未来が変わるんじゃないかなと思う。

それはその日には数ミリしか変わらないことでも1年後、10年後には大きな違いになるんじゃないかと思えてならない。

普通にいい映画だけど、今この時期に見ることに意味がある映画なんで、ぜひとも今見るべきです。

#映画 #コンティジョン

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