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VRoidで個性的なアバターを作るコツ

こんにちは!!
株式会社HIKKYのフロントエンドチームでデザイナーをしています、みゃけと申します。

今回はピクシブ株式会社の提供するVRoid https://vroid.com/ での個性的なアバター作成をする際のコツについてまとめてみたいと思います。 ゼロからの詳しい作り方の解説ではなく、個性的なアバターにするための解説になります。

HIKKY入社前は自分のアバターを持っていなかったので、
気になるアバターを買うか、ピクシブ株式会社の提供するVRoidでの作成を勧められました。
(当時はまだ弊社のアバターメイカー https://avatarmaker.vket.com/ がなかったのです)

ものづくり大好きなわたくしとしては、ここはひとつVRoidで作ってみようと思ったのですが、
個性を出そうとした際に躓きがちな問題がいくつか出てきましたので、それらの解決方法などを解説してみようと思います。


  1. 顔と髪はすごく細かくいじれるのに、服の選択肢が少なめ?

  2. 髪にリボンとかつけたり、耳にピアスつけたりできないの?

  3. 服の形をもっと大きく変えたい



1.顔と髪はすごく細かくいじれるのに、服の選択肢が少なめ?

→服は重ね着と切り貼りで個性を出そう!

着せ替えアプリなどのように、アイテムを細かく身に着けて個性を出すというよりも、デフォルトで用意されたアイテムはシルエットを利用するものと考えてカスタマイズしていきましょう。

3つのアイテムが重なっている

わたくしのアバターで説明しますと、3つのアイテムを重ねて服にしています。ベースとなる服に対して最大5つのテンプレートを登録(重ね着)ができます。色が塗られていない部分は透過されるので、ロングスカートも下の部分を消せばミニスカートになります。

一番上のベースとなる服

ボディスーツをベースにして袖が広がりつつも、ボディ部分はタイトなスーツにしています。

インナーの袖とテール部分

ハイネックのロングコートをベースにして袖の2重になっている部分の白いパーツと首元のリボン、腰についたパーツを配置しています。

リボンのみ

同じくハイネックのロングコートをベースにして袖口と腰についたリボンを配置しています。

以上のように、服のリボンだけなど一部のパーツのみを別パーツとして重ねることで多少なりとも立体感をだすことが出来ます。(リボン自体はペラペラですが!)
工夫次第で宙に浮いたパーツもできますので、羽っぽいパーツをつけてみたり腰に短刀をつけてみたりと、色々と幅が広がると思います。

とはいえ、自分でテクスチャを描く必要がでてきますので、やや難易度は高いかもしれません。



2.髪にリボンとかつけたり、耳にピアスつけたりできないの?

→髪の毛で作れます!

頭に動きが追従するパーツであれば、髪の毛でワリと何でも作れてしまいます!最も自由度が高い髪の毛でアクセサリーを作ってしまいましょう。

耳たぶにあわせたガイドを作成

手描きガイドを耳たぶにあわせて変形させ、耳たぶから髪の毛を描きます。

平らに伸ばす

髪の形状をぱっつんにし、グラフを平行線にします。
曲がりが気になる場合はSキーを押して単純化しましょう。

テクスチャを描く

髪のテクスチャを削除して、新しいテクスチャを作成し
ピアスっぽい画像を描きます。(マウスでも頑張ればなんとか…!)
※ぶら下がりのないタイプのピアスは耳のテクスチャに書き込むのがよさそうですね。

帽子とリボン

同じ要領でリボンも作成できます。

リボンのパーツ

厚みの無いパーツを下に配置し、横のパーツには少し厚みをつけ
中心の結び目も厚みをつけて配置します。形状はぱっつんです。

帽子はプロシージャルヘアで

帽子はプロシージャルヘアで作成します。
作りたい帽子のシルエットでガイドを作成し、そこにグルっと一周するようにパーツを配置することで帽子っぽく仕上げることができます。(ややつなぎ目が気になりますが)

マントも頑張れば…

髪の毛でマントやケープなども作れますし、頑張れば何でも作れる可能性のある髪の毛ですが、あくまでも頭に追従するため、頭から離れた場所にあると動きが不自然になるので注意です。

髪の毛で全身きぐるみなどを作成している猛者もいらっしゃいますので、アイディア次第で色々作れるパーツだと思います。



3.服の形をもっと大きく変えたい

→数値を手入力してできます!


数値を手入力

左右のスライダーの値の上限、下限を無視して数値欄を直接編集して設定することができます。

袖が大変なことに

ただし、無理な数値を入れると破綻が起こりやすくなります。
半袖の袖を伸ばしたら、腕の曲げに追従しなくなった図。
大人しく長袖を消して半袖にしましょう。

袖口が引っ張られてしまう

静止状態で破綻がないように見えても、動かしてみるとおかしいということはよくあります。
画像は服の袖が親指のボーンに干渉するようになり指を曲げると袖口も伸びてしまっている状態です。動かしてみて初めてわかる不具合も多いので、様々な動きをさせて確認しましょう。

モーションチェック

画面右上のカメラマークからモーションチェックができます。



以上、個性的なアバターを作成するにあたり役に立ちそうな情報をまとめてみました。VRoidは3Dモデリングの知識がなくても簡単にアバターが作成できる素晴らしいツールです。
その分制限はありますが、その制限の中でもアイディアと工夫次第で十分に個性を出すことができます。あなたの理想とするアバター像に少しでも近いアバターを作成できますように…!