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App Inventor2が nb196 にバージョンアップ

App Inventor2が nb196 にバージョンアップ 情報が届きました。
さっそくその内容を確認しました。
目玉は、日本語対応ですね。これで利用者のすそ野が拡がることを期待しましょう。
個々の内容もさることながら、Kodular との連携が明確になったことは楽しみです。

バージョンアップの内容は、つぎのとおり。1点注意ですが、コンパニオン(スマホ用のアプリ)もバージョンアップしています。更新しないと新機能が利用できません。ライブテストでも同様です。まずは、コンパニオンを更新しましょう。


  1. 対応言語に日本語を追加

  2. スペイン語翻訳の更新

  3. 相対パスファイルを共有するときに、Sharing コンポーネントが DefaultFileScope を尊重するようにしました。

  4. TextBoxおよび関連コンポーネントにTextChangeイベント、MoveCursorメソッド、HintColorプロパティを追加した。

  5. プロパティヘルプウィジェットに翻訳されたヘルプを表示するようにした。

  6. KodularからCircularProgressとLinearProgressコンポーネントを追加しました。

  7. 新規プロジェクトダイアログにテーマとツールキットプロパティを追加しました。

  8. ChartData2Dコンポーネントに線形、二次、指数、対数のトレンドを可視化するTrendlineコンポーネントを追加した。

各アップデート項目をざっと見てみると

1.対応言語に日本語を追加

言語の切り替えに、日本語が追加されました。5.で記述されているように、コンポーネントの右の?マークをクリックすると表示されるヘルプも日本語で表示されます。ただし、正直なところ日本語はこなれていません。Google翻訳でも利用したんでしょうか?DeepLを使えばはるかに品質は上がると思うのですが。

言語の選択で日本語を選べるようになった
英語から日本語に切り替えたブロック編集画面
文字サイズが大きくなり縦にも横にも重なりが発生

2.スペイン語翻訳の更新

 今回は日本人には関係ないですが、日本語もこのように今後ブラッシュアップされていくのだと期待できます。

3.相対パスファイルを共有するときに、Sharing コンポーネントが DefaultFileScope を尊重するようにしました。

 よくわかりませんが、ファイルの指定で、ファイル名のみを指定した場合に、DefaultFileScope/ファイル名 で処理される、ということかな・・・

4.TextBoxおよび関連コンポーネントにTextChangeイベント、MoveCursorメソッド、HintColorプロパティを追加した。

追加された、イベント・プロパティ・メソッド
上から順に、
・テキストボックスの文字が変更されると起動するイベント
・テキストボックスのヒントの文字色
・カーソルを先頭に移動
・カーソルを最後に移動
・カーソルを指定したPositionに移動
コンパニオンを更新する前(2.69)では、エラーになった

カーソルのPositionを移動できるのは一歩前進だが、現在Position が実装されなかったのは残念。現在Positionが分かると、カーソル位置に文字を挿入とかができて便利なんだが・・・。(kodularには実装されているので、今後に期待) 

5.プロパティヘルプウィジェットに翻訳されたヘルプを表示するようにした。

ボタンの右の?をクリックした場合の表示
ここも日本語に切り替わります


6.KodularからCircularProgressとLinearProgressコンポーネントを追加しました。

 処理中を表示するコンポーネント

7.新規プロジェクトダイアログにテーマとツールキットプロパティを追加しました。

 新規プロジェクトを作成する時に、Toolkit と Theme を設定できるようになりました。作成後後でも、ProjecrProperties から設定できるので、教育用などで設定できると便利なのかも。

Toolkit:コンポーネントの種類を制限することができる
Theme:プロジェクトのテーマを設定できる


8.ChartData2Dコンポーネントに線形、二次、指数、対数のトレンドを可視化するTrendlineコンポーネントを追加した。

 グラフに傾向線を追加できるようになった。
 グラフをスマホで使うニーズが無く、Chart は使ったことが無いので、そのうちに・・・。

関連で、Kodular のこと

 App Inventor の機能拡張版のKodularですが、
 ・インターフェースブロックが細かく設定できる
  例えば、下図のボタンの間隔。マージンを設定できるので、部品の間隔を自由に設定できる

・左:App Inventor:ボタンはこれ以上近づけることはできない
・右:Kodular:隙間を詰められる(0に設定して隙間を0にすることも可能)

・SQLite(SQL文が使える本格DB)やYoutubeなどの部品(コンポーネント)が標準で利用可能
 VideoPlayerでは、カレントタイムを操作できるので、10秒進む、5秒戻るなどきめ細かく開発ができる

など、App Inventor よりも高機能です。
しかし、iOS の対応など今後の事業継続が困難となり、App Inventor に統合する道を選んだとのこと。今回、App InventorにKudolar の一部の機能を取り込んだことで、今後の App Inventor の機能アップ、iOS 対応の加速が期待されます。