速力と消費燃料の関係

先日、仕事の内容に関する論文を書いた。

論文と聞けば大袈裟だし難しそうな印象であるが、未知の事について研究し、その結果を人に説明した文章なので、書き方さえおさえておけば案外誰でも書けるんじゃないかと思う。
僕の場合は学生時代に化学のそれを書いており、今の仕事になってから無縁だったのだけれど、奇しくも再びWordを立ち上げて論する機会が訪れた。

そもそも何故論文を書くに至ったかというと、仕事中に気になっていた事を調べてデータを取っており、それなりの結果が得られたので一旦発表しておこうという具合である。
頭の中では
『こういう事務作業って本当は事務所の連中がするんやろうけどな』
と、彼らの事を批判しつつ、出来ない彼らに対する当て付けのような気持ちを含んでいた。
その上で
『どうせ見ないだろうけど』
と思いつつ事務方へメールで送りつけた。

期待していなかったのだけれど社長から連絡があり、
『すごいね。自分にはグラフを作るとか、そういうのできない事だから(理系じゃないし)、貴重なデータだと思います。』
との返事だった。意外だった。
僕の頭の中での会社の役職についてのフローチャートは下記である。
(下段は弊社の現状)

理想の役職像

入社後現場職デビュー

器用な奴が営業、事務へ格上

会社に利益を出せる人物を役員に起用

弊社の現状

入社後現場職デビュー

現場の過酷さにドロップアウト

営業、事務員としてデビュー。(現場には蓋を。)
役員は身内。

上記の頭を持っている自分にとって事務方に対する見方は厳しい。
現場職の奴にPCの技術すら劣っているのに、何故偉そうに事務員・営業を名乗っているのだろう。と彼らを目の敵のように扱ってしまう。
この度の論文についても、
『グラフすら作れないくせに何が事務方じゃい』
という思想から当て付けに至ったのだが、社長から連絡が入り、現場への歩み寄りを感じて溜飲が少し下がった。

文句を言い続けて、何もしていないウチは自分も同じ土俵なのだろうと思った。
動くことにより、少しづつでも会社の意識を刺激していく事が、自分がこの会社に残る理由であり、やり甲斐に繋がるのではないかな、と。

役職はさておき、将来的に船を降りて事務方に上がりたい願望がある。
趣味の音楽に対して"予定を立てたい"からである。
以前までは立派な上司(先代)などの存在が居り、彼らが導いてくれる環境だったのだけれど、世代交代もあり、自分で転がしていかなくてはいけないナァと思い始めたのだった。

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