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【新環境の覇者】ドラパルトex解説【シティリーグ優勝/準優勝】

割引あり

こんにちは、福岡でポケカをやっている”てっちゃん”と申します。

シティリーグシーズン4において、ドラパルトデッキを使用し準優勝することができました。新弾発売前から勉強会のメンバーや福岡の仲間と考察を進め、最終的にモーリーさん がきれいな構築に落としてくれました。


本記事では、各カードの採用理由や対面ごとの基本的な戦い方について解説していきたいと思います。
今後環境デッキとして活躍していくデッキタイプであるだと確信していますので、ドラパルトを使ってみたい方やドラパルトがどのようなデッキか知っておきたい方はぜひご覧いただけると嬉しいです。


はじめに

自己紹介

本編に入る前に、毎度のことですが初めて私のことを知った方もいると思うので自己紹介をしておきます。

主に金雀枝勉強会のメンバーとともにリモートで練習をしており、リアルのイベントでは福岡の自主大会メインで活動を行っております。私よりもポケモンカードが上手な方々の中で揉まれて学びのある練習をさせてもらえています。
今シーズンのシティリーグではある程度CSPを獲得できており、シーズン4で優勝できればホノルルに手が届くというところでした。(悔しい・・・)

noteでの執筆活動は年数回ですが、最近はポケカブック(PokecaBook)のライターとして環境デッキの解説記事も寄稿させてもらっています。

さて、自己紹介はこれくらいにして本編に入っていきたいと思います。
まずは私のシティリーグでの戦績についてご紹介します

4/27(土)
シティーリーグ S4  予選 5-1、決勝トナメ 2-1 準優勝

また、一緒に構築を検討した友人2名が、構築は若干異なるものの、同じコンセプトでシティリーグ優勝を果たしました
このことからもこのデッキの強さが分かるかなと思います。

デッキ選択理由

デッキ選択理由

最新弾「変幻の仮面」に非常に強力なポケモンの収録が発表されました。
そう、ドラパルトexです。

1エネ技も優秀

たった2エネで合計ダメージ260点を出せる上に、高耐久弱点なしというパワーカードです。
エネルギーは炎超の2色且つ2進化ということで重たいものの、ジラーチを貫通してダメカンをベンチに載せられるということで、フトゥー博士などがないデッキに対して簡単に詰み盤面を作ることが出来ます。

さらに、中間進化のドロンチが特性「ていさつしれい」を持っており、ドローシステムを兼ねることが出来る点が非常に優秀です。

新弾の発売直後であれば、本デッキに対する対策やプレイングが十分になされていないため、デッキパワーで勝ち切ることができると思い、ドラパルトデッキを使用することに決めました。

【ドラパルトexの強み】
●HP320、弱点なしという耐久の高さ
●ファントムダイブのダメージ効率の良さ
●中間進化であるドロンチの特性「ていさつしれい」によるシステムポケモン採用の枠節約&ふしぎなアメに依存しない構築
●1エネワザによる最低限の行動保証

【ドラパルトexの弱み】
●2進化であることによる序盤のもろさ
●エネルギーが2色であることでの要求の高さ&エネルギー加速手段

構築の方向性について

ドラパルトを使用するとして、どの軸で構築を行うか検討を進めました。
構築の方向性として、まず1番最初に考えるべきなのはエネルギー要求を如何にして満たすか、です。
基本的なパターンとして、以下のギミックまたはそのハイブリッドが考えられます。

【ドラパルトへのエネルギー供給手段】
① ネオアッパーエネルギーの採用
② ネイティオによる超エネルギー加速
③ メロコによる炎エネルギー加速
④ ロストギミック(ミラージュゲート)による加速
⑤リザードンの特性「れんごくしはい」による加速

それぞれのギミックにはメリット・デメリットがあるため簡単に整理してみます。

➀ネオアッパーエネルギー採用
・手張り1回で攻撃が可能 ⇒ 早い段階で攻撃が開始できる。
・シンオウ神殿や改造ハンマーに弱い ⇒ ルギアが重い構築になる懸念がある。また、対ルギア要素が刺さる。
・エーススペック枠が固定される ⇒ その他の強力なエーススペックが採用できない。
・ネオアッパーエネルギーのサーチが難しい ⇒ ピジョット型になりがち

➁ネイティオ採用
・一度準備できれば安定したエネルギー供給が可能
・特性によりドローが可能 ⇒ エネルギー採用の価値が上がる
・進化ラインが増える ⇒ シンプルな構築に比べ再現性が低下
・エネルギー加速がネイティオに依存 ⇒ ネイティオが取られることで殴り遅れる可能性がある

③ メロコ採用
・特別なシステムは不要である ⇒ デッキスペースを節約できる
・序盤に使用ができない
・サーチが困難 ⇒ 任意のタイミングで使用できない懸念がある

④ ロストギミック(ミラージュゲート)採用
・花選びによる追加ドローが可能
・おとぼけスピットによる早い段階での攻撃が可能
・ミラージュゲートにより、中盤以降は素早くアタッカーの育成が可能
・ロストマインによりファントムダイブと合わせてサイドプランが考えやすい
・ドロンチ、ドラパルトに触る札が採用しづらい ⇒ ドラパルトで攻撃することが安定しにくい
・ロストできるリソースがシビア

⑤リザードンex採用
・ふしぎなアメが多数採用できる ⇒ 素早くドラパルトで攻撃ができる
・炎エネルギーを山から直接供給できる ⇒ 必要以上にエネルギーを採用する必要がない
・リザードンが高火力を出すことができる ⇒ ドラパルトと打ち分けることで広いサイドプランを取ることができる
・進化ラインやふしぎなアメに枠を割く ⇒ 初手事故が増える

各ギミックについて検討したところ、ロストギミックやリザードン採用型では回れば序盤から終盤にかけて終止強い動きが可能であるもの、やや安定感にかける部分がありシティリーグで使用するにはイマイチであると判断しました。
また、エーススペックには強力なカードが多いこと、ルギア対策でシンオウ神殿や改造ハンマーが採用されるデッキが多いという予想から、ネオアッパーエネルギーを採用せずに済む軸にしたいと考えました。

上記の理由から、ネイティオ軸で構築を詰めていく方向で検討を進めました。
実際試してみると、ドロンチ以外にドローシステムがあることで中盤以降の動きが安定したり、エネルギーや釣り竿の価値を高められたりする点も使用感がよく、あとは再現性と環境予想に従って最終的なリストまで詰めていきました。

デッキコンセプト

序盤は盤面にドロンチ、ネイティオをしっかり展開し、動きを安定させたところで、高耐久のドラパルトを通していくという動きがメインとなります。
捲る展開になることが多いですが、嚙み合えば早く攻撃を始めることもでき、その場合にはどんなデッキでも止められないパワーがあります。

マッチアップ

大会当日のマッチアップは以下の通りです。

予選
1: 古代バレット 〇
2: ルギア 〇
3: ルギア 〇
4: レントラー 〇
5: ゲッコウガ 〇
6: ピジョリザ ×
トナメ
1: ピジョリザ 〇
2: 古代バレット 〇
3: ゲッコウガ ×

ゲッコウガ対面の練習不足もあり、最後勝ち切ることができませんでしたが、再現性とデッキパワーの高さから安定して決勝まで駒を進めることができました。

さて、ここまで読んで頂きありがとうございました。

有料部分ではシティリーグで使用したデッキリストの採用/不採用カードについての説明や対面ごとの立ち回りについて解説していきたいと思います。また、ドラパルト対策についても触れたいと思います。

最新弾で出たばかりのドラパルト。早速各地のシティリーグで猛威を振るっていますね。ドラパルトを使ってみたいという方には本記事の知見は役に立つと思いますので、ぜひご覧になり、今後のシティリーグやCL札幌、さらにはJCSで役立てていただけると幸いです

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