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化石化の原理を応用する

博物館などで見かける、球状の岩石に覆われた化石、数万年〜数十万年以上に渡って風化などに耐え、球状コンクリージョンと言われる自然のコンクリートに守られているため、化石の保存状態がとてもいい。

この長期的な耐久性、シーリング効果、そして自然の球状コンクリージョンは亀裂が入ったときも、驚くスピードで再シーリング化するといいます。
この化石化のメカニズムを解明し、化石化を応用した新しいコンクリーション剤を名古屋大学の研究チームが開発した。

2年間、地下350mの実験施設で岩盤亀裂シーリング実験を継続的に行なった結果、地下水の湧き水の浸水性を1/100〜1/10000に抑制し、直下型地震でシーリング性能が低下したあとも、再びコンクリーション剤を使うことで素早く効果を回復できた。

高レベル放射性廃棄物の地下処分や、二酸化炭素の貯蔵、道路・鉄道トンネルなどの地下施設に応用されそうだ。


『参考資料』

https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2024/05/-co.html

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