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500km先に『触る』技術

手触りや衝撃といった触覚をデジタルで再現する技術「ハプティクス」の開発が進んでいる。

今回紹介するのは、ハプティクス技術と左官
職人の技を組み合わせた仕組みだ。


実験では埼玉県と大阪府の研究拠点をネットワークで結び、埼玉にいる職人が大阪にある壁を塗り上げた。用意したのは2台のロボット装置。埼玉側には自由に動かせるハンドルがあり、職人が手に取って動かすと、ハンドルの位置や傾きがデータ化される。このデータが瞬時に大阪に送られ、ロボット装置にすえ付けられたコテが同じ動きと力加減を再現する仕組みだ。
大阪側でコテが壁に当たると、その重さや硬さの感覚も、埼玉側にリアルタイムで伝わる。埼玉にいる職人は自分の手に受ける力の具合を頼りに、陸路で500キロメートル離れた大阪にある壁を、あたかも自分でコテを当てたように丁寧に塗り上げることができた。


『参考資料』

https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20210324_1.html

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