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【技術史】空気タイヤの発明

現代の自動車社会を支えるのはゴムタイヤです。F1グランプリやGT選手権など、モータースポーツでは車以上にタイヤの性能が勝敗を左右する大きな要因です。現代のゴムタイヤの元になる空気入りタイヤの発明をしたのは、なんとアイルランドで獣医をしていたジョン・ボイド・ダンロップです。
ある日、ダンロップは10歳になる息子が、自転車レースで優勝したいといって練習しているとき、木の車輪にゴムの棒をつけただけの車輪のゴムが擦り切れてしまいました。かわいそうに思ってゴムの部分をいじっているうちに、ダンロップは前に診察した、お腹がパンパンに張って体が膨張した動物を思い出します。
そこで、「空気を入れて、膨らんだゴムチューブをタイヤに貼り付けたらどうだろうか」と、ゴムチューブを木の車輪の外周にドーナツ形の浮き輪のように貼り付けました。空気入りのゴムタイヤの発明です。息子はこのタイヤで悪路を見事に走破してレースに優勝し、瞬く間に評判になりました。
 
『参考資料』
https://www.車の裏話.com/dunlop

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