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『技術史』ロケットの発展3

ロケットを含め、動く物体に働いている科学的な原理は、ニュートンが1687年に提唱した運動の法則によって明らかにされました。
 
1:物体は、力が加わらない限り、静止し続けるか、同じ方向へ同じ速度で動き続ける。
2:物体に力が作用すると、物体はその力と同じ方向に動く。物体の速度と方向の変化の大きさは、力の大きさと物体の質量に依存する。
3:すべての作用は、同じ大きさの反作用を伴う。ある物体が、他の物体に力を加えた場合、力を加えた方の物体にも、同じ大きさの反対向きの力が働く。
 
また、ニュートンは地球の周りを周回する衛星の可能性を予見していました。彼は、山の頂上に設置された強力な大砲を想定し、そこから発射される砲弾の弾道が曲線を描き、砲弾の飛行時間が重力によって地面に引き戻されるまでの時間で決まり、砲弾が水平飛行する距離がその速度に依存することに気づいていました。そして、適切な速度であれば、砲弾がたどる曲線的な弾道が、地球表面の曲率とぴったり一致することに気づきました。
まさしく、現在の衛星の原理にほかなりません。
 
『参考資料』
https://ja.wikipedia.org/wiki/アイザック・ニュートン
科学技術大辞典 ロバート・スネッデン著
 

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