[技術史]織機から始まったコンピューターの歴史2
1822年、イギリスのチャールズ・バベッジは、部屋を占有するほど大きな蒸気駆動式の計算機「階差エンジン」を作ろうとしていました。この計算機により、航海表に誤りがなくなることが期待されたため、政府も資金を提供していました。しかし、10年経っても完成のめどが立たず、莫大な費用がかかることから、政府も支援を打ち切ります。しかし、バベッジはこれにくじけることなく、さらに野心を燃やします。新たに作られた「解析エンジン」は家一軒分もの大きさに達し、稼働させるためには6台の蒸気機関が必要でした。
そんな、野心家のバベッジが見たのが、ジャカード織機で織り上げられた、ジャカールの自画像でした。
バベッジは、ジャカード織機のパンチカードの使い方について、発想を大きく転換させました。ジャカード織機では、パンチカードの穴の有無によって、織糸を通過させるか、止めるかが決まります。彼はこの穴のパターンを、解決すべき問題や、その解決に必要なデータといった抽象的なアイデアを表し、保存するために使えるのではないかと考えました。
『参考資料』
http://k3-ki.com/?p=1073
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